吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

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【参考音源あり】1週1曲~あなたのお時間、少しください!:小國晃一郎編曲「独奏楽器のための12のアヴェ・マリア集」



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

週に1曲、Golden Hearts Publications作品をご紹介していきたいと思います。

少しだけ、お時間をください!

今日は先週に続きクリスマス向けの曲を。

小國晃一郎氏編曲の独奏楽器のための曲集、「独奏楽器のための12のアヴェ・マリア集」のご紹介です。

無伴奏

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▼ピアノ伴奏版

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■楽曲について:

アヴェ・マリア(Ave Maria)」は、ラテン語で直訳すると「こんにちは、マリア」または「おめでとう、マリア」を意味します。そして、この一文に始まるカトリック教会の聖母マリアへの祈祷文が、いくつかあります。カトリック教会では、「主の祈り」と並んで最も頻繁に唱えられる基本的な祈祷文で、これまでに多くの作曲家が、その祈祷文に曲を創作してきました。

2020年、新型コロナウイルスの影響で、それまでの音楽活動もままならず、また何かと厳しい世情の中、何か安らげるものを、と、ONSA・梅本代表と話し合い、この「独奏楽器のための12のアヴェ・マリア集」をまとめる事にしました。「無伴奏版」は楽器ごとに演奏しやすい調や音域を設定し、「ピアノ伴奏版」は、全ての楽器の調を統一しています。

この作品では、「12曲」を収録する事にこだわりました。

「12」という数字には、「未来」、「信じ続ける」などと言った意味が込められていると言われています。考えてみれば、時代と洋の東西を問わず、様々な場面で「12」という数字が使われています。1年は12ヶ月ですし、干支や星座、暦にまつわる物には「12」が使われています。今回の題材の「アヴェ・マリア」という祈りの象徴に、「12」という数字が持つ「未来」、「信じ続ける」といった、見えない力を重ね合わせみようと思いました。

今回のこの作品は、上述の様に、ONSA・梅本代表から企画のアイデアや様々なご意見、ご助言を頂きました。また今回も、実際にそれぞれの楽器を演奏する音楽仲間に、楽器ごとに演奏しやすい調や音域などについて助言を求めました。さらに、ブルックナーによる作品で、いくつか分からない箇所があり、音楽研究家、作編曲家としてご活躍されている石原勇太郎さんに相談させて頂きました。その際、大変親切かつ詳細なご説明を頂きました。

今回もこの様に多くの方々のお力添えのおかげで、この作品をまとめる事ができました。

この場をお借りして御礼申し上げます。

演奏に際して:

楽器によって、必要に応じて記譜からオクターヴ上げる、又は下げるなどの読み替えをして演奏してください。音域などによって、(Opt.:8va), (Opt.:8vb)という記載をしています。これらはあくまで演奏上のヒントなので、この記載がない箇所でも奏者の技量などに応じて適宜音域を上げるまたは下げて演奏して頂いても構いません。

(小國 晃一郎)


収録作品(作曲家名)

1. Jacob Arcadelt (1504 ~1568) / ジャック・アルカデルト

2. Franz Schubert (1797 ~ 1828) / フランツ・シューベルト

3. Franz Liszt (1811 ~ 1886) / フランツ・リスト

4. J.S. Bach (1685 ~ 1750), C. Gounod (1818 ~ 1893) / J.S. バッハ、シャルル・グノー

5. Cesar Franck (1822 ~ 1890) / セザール・フランク

6. Anton Bruckner (1824 ~ 1896) / アントン・ブルックナー

7. Luigi Luzzi (1828 ~ 1876) / ルイージ・ルッツィ

8. Camille Saint-Saens (1835 ~ 1921) / カミーユ・サン=サーンス

9. Antonin Dvorak (1841 ~ 1904) / アントニン・ドヴォルザーク

10. Gabriel Faure (1845 ~ 1924) / ガブリエル・フォーレ

11. Francesco Tosti (1846 ~ 1916) / フランチェスコ・トスティ

12. Pietro Mascagni (1863 ~ 1945) / ピエトロ・マスカーニ

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小國晃一郎(Kouichirou Oguni)

1984年、京都府久美浜町(現京丹後市)出身。

京都府立網野高等学校卒業、京都産業大学国語学英米語学科卒業。

高校から吹奏楽部に所属し、高校ではトロンボーン、大学ではホルンを担当。

大学卒業後はアマチュア吹奏楽団にてホルン奏者兼指揮者として活動。作編曲は独学。

約10年の会社員生活の後、現在はフリーランスで楽譜の校正・浄書家として楽譜制作の仕事をしつつ、自身の創作活動を行っている。教育現場の為の音楽や楽譜、実際の現場からの要望に沿った音楽制作を心掛けている。


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▼ピアノ伴奏版
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今日は以上です!

次回の「1週1曲」をお楽しみに!