吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

【参考音源あり】今日の1曲~あなたのお時間、少しください!:小山良子「LITTLE SUITE」(トランペット3重奏、約5分45秒)



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。

参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!

今日は小山良子さん作曲のトランペット3重奏のための作品「LITTLE SUITE」をご紹介します。

■原題または洋題:LITTLE SUITE

■作曲者:小山良子(Ryoko Oyama)

■演奏時間:約5分45秒

■出版社:Golden Hearts Publications

■参考音源:You Tube

youtu.be

■楽曲について:

「吹いていてワクワクして、それぞれの個性や得意なことが活かせるようなトランペット3重奏を!」と2010年、私自身が組んでいたトランペットトリオのコンサートで演奏する為に作曲しました。

トランペットは音域も限られており、既存のアンサンブル曲も少なく、ピアノを使用しないオリジナルのトランペット3重奏がなかなかありません。

「この人がこんなフレーズを吹いたら・・・」仲間1人1人の顔や、音色を思い浮かべていると、優しさ・力強さ・軽快さ・・・まるで3人が会話をしているようにどんどんメロディが溢れて来ました。

2022年5月22日、トランペット協会主催の「第15回九州トランペットフェスティバル」において新メンバーで再演した際、特別来賓でいらしていた関西トランペット協会会長の早坂宏明氏にお声かけいただき、楽譜をお譲りするお約束をしたことをきっかけに改訂・浄書・出版となりました。

改訂にあたり、誠実で心にすっと落ちる的確なアドバイスをくださった作曲家の正門研一様、たくさんのご提案をいただき、迅速に心のこもった浄書をしてくださった小國晃一郎様、またこの曲を共に大切にし、共に高めてくれた濱野なゆと美和朝子の各氏へ、感謝の意をここに記させていただきます。

3人いればメロディ・ハーモニー・伴奏が成り立つので、人数の少ない吹奏楽部でのアンサンブルや、気の合う仲間同士でぜひ「トランペットって本当に楽しい!!」という気持ちを味わっていただけますように。もちろんトランペットでない楽器での演奏も大歓迎です。

(小山良子)

■編成:

Trumpet in Bb 1-3

 

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発売以降、人気の1曲です。

トランペットを思う存分楽しめる作品になっていると思いますので、ご友人同士でぜひ演奏してみてください。


商品ページはこちら。

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▼作曲者紹介:

小山良子 (Ryoko Oyama):

洗足学園大学音楽学部卒業。

第54回西日本新人演奏会(福岡音楽文化協会賞受賞)、第48回熊本県新人演奏会、第18回浜松国際管楽器アカデミー&フェスティヴァル、第10回浜松若きヴィルトォーゾコンサートに出演・参加。

北九州市消防音楽隊、楽器店講師を経て、演奏・指導・作編曲活動を行なっている。

これまでにトランペットを佛坂咲千生、ヒロ野口、J.ハルヤンネ、G.ゾンマーハルダーの各氏に師事。

北九州市男女共同参画センター“ムーブ”開所10周年記念事業「未来へ伝える『男女共同参画』〈絵本・音楽物語〉創作コンクールにて「未来への翼」が入賞。

陸上自衛隊音楽隊トランペット奏者による委嘱作品トランペット4重奏「Four Winds」を作曲。同曲が第11回尚美学園大学トランペットアンサンブル定期演奏会にて学生に演奏されている。


今日は以上です!

次回の「今日の1曲」をお楽しみに!

ロブ・ウィッフィン氏の吹奏楽作品「祝砲」の販売を開始しました!




先日ロブ・ウィッフィン氏の「充実した人生」を販売開始したばかりですが、早くも彼の次の作品として吹奏楽作品「祝砲」の販売を開始しました!

この作品は2004年に作曲されたものですが、素敵な作品だと思ったので他の作品に優先してウィッフィン氏からデータを送ってもらいました。

不穏で緊張感のある冒頭から、徐々にシンフォニック・ジャズ的な要素が現れ、明るい音楽へと展開していく作品です。ウィッフィン氏の解説にある通り冒険的な作品で、難易度も高いですが、技術的にも表現的にもチャレンジしがいのある作品だと思いますので、腕に自身のあるバンドはぜひ演奏会で取り上げてみてほしいですね。

商品ページはこちら。

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■原題または洋題:Feu de Joie

■作曲者:ロブ・ウィッフィン(Rob Wiffin)

■演奏時間:約5分45秒

■出版社グレード:5

■出版社:Shout Music(自費出版

■日本国内での印刷代行:Golden Hearts Publications

■楽曲について

「Feu de Joie(Fire of Joy=歓喜の炎)」は、同じ名前のライフル銃の敬礼(祝砲)を音楽で表現したものです。これはかなり冒険的な作品で、私の音楽の多くとは異なりますが、ジプシー・ダンスや異教徒の儀式からたどることができる流れを発展させたものです。
音楽的言語という点ではこれらの作品よりも進んでいますが、いくつかのセクションは高度な不協和音を持つものの、無調音ではありません。

(ロブ・ウィッフィン)

■編成:

※()内の数字はスコア+パート譜セットに含まれる部数です。(あくまでも推奨部数なので少ない人数で演奏することも可能です。)

Piccolo (1)
Flute 1 (2)
Flute 2 (2)
Oboe 1 (1)
Oboe 2 (1)
Cor Anglais (1)
Clarinet in Bb 1 (2)
Clarinet in Bb 2 (2)
Clarinet in Bb 3 (2)
Bass Clarinet in Bb (1)
Bassoon 1 (1)
Bassoon 2 (1)
Alto Saxophone 1 (1)
Alto Saxophone 2 (1)
Tenor Saxophone (1)
Baritone Saxophone (1)
Horn in F 1 (1)
Horn in F 2 (1)
Horn in F 3 (1)
Horn in F 4 (1)
Trumpet in Bb 1 (2)
Trumpet in Bb 2 (1)
Trumpet in Bb 3 (1)
Trumpet in Bb 4 (1)
Trombone 1 (1)
Trombone 2 (1)
Bass Trombone (1)
Euphonium (1)
Tuba (2)
Double Bass (1)
Timpani (1)
Percussion (2):
 Triangle
 Snare Drum
 Ride Cymbal
 Hi-hat
 Toms
Vibraphone (1):
 Glockenspiel
 Bass Drum
 Medium Tom
 Toms
 Sus. Cym.
Xylophone (1)


皆様のチャレンジをお待ちしております。

商品ページはこちら。

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【参考音源あり】今日の1曲~あなたのお時間、少しください!:ルーメン・ボイヤジェフJr.「バタフライズ」(フルート4重奏、約5分55秒)



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。

参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!

今日はルーメン・ボイヤジェフJr.さん作曲のフルート4重奏のための作品「バタフライズ」をご紹介します。

■原題または洋題 :Butterflies For Four Flutes

■作曲者 :ルーメン・ボイヤジェフJr.(Rumen Boyadjieff Jr.)

■演奏時間 :約5分55秒

■作曲年 :2014

■出版社 :Rumen Boyadjieff Jr.(自費出版

■日本国内での印刷・販売代行: Golden Hearts Publications

■参考音源:You Tube

youtu.be

■編成:

Flute 1-4

 

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楽曲について作曲者からコメントはないですが、蝶がひらひらと舞うような情景を描写した可愛らしい作品です。

普段の練習のほか、アンサンブルコンテンストにもオススメです。


商品ページはこちら。

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▼作曲者紹介:

ルーメン・ボイヤジェフJr.(Rumen Boyadjieff Jr.):

ルーメン・ボイヤジェフJr.はブルガリアの首都ソフィアで1979年に生まれました。彼はリュボミール・ピプコフ国立音楽大学とパンチョ・ヴラディゲロフ国立音楽院で打楽器とピアノを学び、アレクサンドル・ライチェフ (Alexander Raichev)に作曲と管弦楽法を学びました。指揮法のクラスも修了しています。特に映画やドキュメンタリー、アニメーションなどの音楽を作曲していますが、バレエとコンテンポラリーダンスのための音楽、演劇の伴奏音楽、打楽器のための音楽、室内楽管弦楽など幅広い作品を創作しています。作品はブルガリアの有名な奏者や国立管弦楽団など多くの団体や奏者によって演奏されています。ブルガリアの国立映画アカデミーの2010年の映画音楽作曲家賞を受賞、また楽器奏者、作曲家として数多くの国際コンクールやフェスティバルで受賞しています。


今日は以上です!

次回の「今日の1曲」をお楽しみに!

ロブ・ウィッフィンの吹奏楽作品「充実した人生」販売開始!




今日はロブ・ウィッフィンの2023年の吹奏楽作品「充実した人生(A Life well lived)」の販売を開始しました!

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作曲者の知人の死がきっかけとなって作曲された作品で、故人が合唱に深く関わっていたことから、「歌」が大きなモチーフとなっています。すべての人生への讃歌とも言える作品です。

■原題または洋題:A Life well lived

■作曲者:ロブ・ウィッフィン(Rob Wiffin)

■演奏時間:約5分24秒

■出版社グレード:3.5

■出版社:Shout Music(自費出版

■日本国内での印刷代行:Golden Hearts Publications

■楽曲について

「充実した人生」は、イアン・モリッシュの死去に伴い、2023年にモリッシュ家の依頼で制作された。 「イアンを偲んで」と刻まれている。 イアンとは、サウスオール・シタデル救世軍団に在籍していたころからの知り合いで、その後、私が英国空軍の中央音楽隊に入隊したときにも、短い間だったが再会した。
イアンは長年、同楽団でユーフォニアム奏者を務めていたが、サリー州で教職に就くために退団しようとしていた。 彼は生涯を通じて合唱団を指揮するなど、常に合唱に深く関わっていた。
そのため、この曲は歌謡曲的なものにしたいと思い、実際にDから最後まで登場する歌から始めた。 そこから、曲の導入部であるオクターブの立ち上がりを使って作品の冒頭を形成し、頭の片隅には川が流れ始めるような感覚を持った。
冒頭のドラマチックな部分には何も言及されていないが、どんな人生にもドラマはあるものだし、作品の多くの部分が持つ静謐な性質にバランスを与える何かが欲しかった。
作品の中盤では、イアンが彼の浮遊感のあるテノールの声で歌っていたのを覚えている曲からとった小さなモチーフを使っている。 このモチーフは、私にとっては目的意識と直截さを持ち、イギリス空軍行進曲への斜めな言及を持つ新しいラインの伴奏として少し発展させた。
これが前述の歌へと発展し、そこから音楽は高揚と低揚を繰り返しながら穏やかな結末へと流れていく。

(ロブ・ウィッフィン)

■編成:

※()内の数字はスコア+パート譜セットに含まれる部数です。(あくまでも推奨部数なので少ない人数で演奏することも可能です。)

Piccolo(1)
Flute 1(2)
Flute 2(2)
Oboe(1)
Cor Anglais(1)
Clarinet in Bb 1(2)
Clarinet in Bb 2(2)
Clarinet in Bb 3(2)
Bass Clarinet in Bb(1)
Bassoon(2)
Alto Saxophone 1(1)
Alto Saxophone 2(1)
Tenor Saxophone(1)
Baritone Saxophone(1)
Horn in F 1(1)
Horn in F 2(1)
Horn in F 3(1)
Horn in F 4(1)
Trumpet in Bb 1(2)
Trumpet in Bb 2(1)
Trumpet in Bb 3(1)
Trombone 1(1)
Trombone 2(1)
Bass Trombone(1)
Euphonium(1)
Tuba(2)
Double Bass(1)
Timpani(1)
Cymbals(1)

皆様からのご注文をお待ちしております!

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【お話】やっぱり吹奏楽のフルスコアは大判サイズにこだわりたい!



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

今日は「やっぱり吹奏楽のフルスコアは大判サイズにこだわりたい!」というお話です。

なぜか、というお話をしていきましょう。


久しくビジネス関係の勉強をサボっておりました。まあ一人でやっているのでやりながら学ぶことも多く、ビジネス書を読むのにも疲れてしまっていたので、それでいいかなと思っていたのですが、どうもそれではよくなさそうという状況になりまして、最近いろいろと読んでいる次第です。

新しい発見などは特にないのですが、マーケティングの基本についておさらいをするような本があったので、あらためてGolden Hearts Publicationsという出版事業について色々な分析をしてみました。

「差別化」というキーワードはおそらく色々な会社や人の間で「他社より抜きん出る決定的な強み」として語られると思うのですが、まずは同じ土俵に乗らないと、差別化できないという話で、例えばハンバーガーと自動車、それぞれの会社が差別化をしていてもハンバーガーと自動車はそもそも競合しないので「このハンバーガーの独自性をウリにしてあの自動車より売るぞ」というような話にはならないですよね。

楽譜を売る場合は、まず「楽譜」というカテゴリに自社ブランドを乗せる必要があるわけです。


Golden Hearts Publicationsの場合はこの最初の一歩でつまづいているのかなという印象があります。

カテゴリに乗せる、同じ土俵に乗るというのは「認知される」「想起される」ということです。

例えば「吹奏楽コンクールの自由曲の楽譜といえば・・・」というと皆さん思い浮かべる会社がだいたい同じかなという気がします。

「楽譜」のカテゴリの中にも色々なサブカテゴリがあるわけですが、まずは「楽譜」として「他と同じ仕様」であることが必須になってきます。(もしかしたら作品のクオリティもここに入るかもしれません)

そこで色々と考えて、いま実行施策を練っているところではあるのですが、考えている間に悩んだうちのひとつが「価格帯」と「スコアのサイズ」の関係です。


Golden Hearts Publicationsの吹奏楽のスコアは、A4サイズのスコアも単品で販売していますが、「スコア+パート譜セット」のスコアは大判にしています。

大判にすると印刷費用(原価)も高くなりますが、事前のヒアリング調査で「A4のスコアを拡大して使用している」という指揮者(指導者、顧問、なんでもいいですが指揮台に立つ人)が割と多い印象があったため、大判スコアでの提供を行っています。

そして私自信が知的財産管理技能士の勉強をする中で、著作権についてそれまでよりも知る機会があり、Golden Hearts Publicationsというブランドを通してやる限りにおいては、「お客様が違法コピーなど著作権法に抵触しないで済むような商品を提供する」という方針としていることも関係しています。

▼Golden Hearts Publicationsの方針についてはこちらをご一読ください

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拡大コピーも複製に含まれますので、例えばJASRACに信託している作品であれば、スコアの拡大コピーが著作権法に抵触するおそれがあります。最終的な判断は裁判所ですが。

いまのところどの吹奏楽部も吹奏楽団も吊るし上げられていないと思いますが(少なくとも大きなニュースにはなっていない)、JASRAC吹奏楽の現場で何が起きているかはだいたい把握しているようですので、いつ誰がどうなってもおかしくない状況ではあります。このことは覚えておいてほしいです。JASRACはだいたいのことは把握しているらしいということ。

例えば吹奏楽部の顧問の先生であるとか、団体の代表であるとか、個人が罰せられる(または民事請求される)だけで済むならまだマシなのですが、「上の人の指示で」スコアをコピーしたことが原因で何か法的な問題が発生した場合、その影響が団体全体に及ぶ場合、生徒や楽団員の楽しみが一瞬で奪われてしまう可能性も高いと考えたほうが良いでしょう。


ですからGolden Hearts Publicationsとしえは「お客様が違法コピーなど著作権法に抵触しないで済むような商品を提供する」という方針を取りたいわけです。

出版社がA4サイズのスコアも大判スコアも両方用意していれば、わざわざ危険をおかしてコピーする必要もないし、製本する手間も必要ないですよね。

またパート譜の個別販売を行っていれば、これも違法にパート譜をコピーする必要はありません。

逆に言えば、そういう提供のされ方でない限り、「コピーする以外の方法がないじゃん」ということになります。(JASRAC管理楽曲であればJASRACに「複製」の申請をして著作権料を払えば合法的にコピーできますが、実際にそれをやる団体はさほど多くないかもしれません)


そういう意味で、出版社が「どういう形で作品を提供するか」というのはかなりこの先重要な要素になってくるのではないかなと思っています。個人的には、訴訟を起こすハードルが下がっていけば、いつかどこかの団体や部活動が見せしめ的に訴えられるような気がしていますので、そうなる前に避けたいなというところです。

出版社はお客様とトラブルを起こしたくないので民事請求も何もしないと思いますが、著作者はどう思っているのか?入るはずの印税が入らないことに対してどう考えるのか?というところでもありますし、作品を信託されているJASRACがどう動くのか、というところにも関係してきます。

そう考えた時に、やはり吹奏楽のフルスコアについては、実際の現場で「A4だと読めないから拡大コピーしている」という人がいる限り、大判にこだわっていきたいなあと思っています。


提供の方法を「A4スコア+パート譜」にすれば価格もだいぶ抑えられるので、価格的にも出版楽譜の仕様としても「同じ土俵に乗る」ことは出来るのですが、お客様に危険物を提供するような形になってしまうので、個人的には嫌だなあというところです。


「スコアはA4サイズにして安価に提供する」「楽器店やブース出展での販売とお客様の持ち帰りのことを考慮してA4サイズで提供する」などサイズについては各社考えがあってのことだと思いますが、ほとんどの出版社がもうおそらくそんなに小売店には頼っていないでしょう。自社のオンラインストアがあるわけですからね。

そう考えると、アンサンブルやソロ楽譜などについてはA4サイズでも問題なさそうだなと思うのですが、吹奏楽のスコアについてはA4サイズに加えて「大判」のスコアも選べるようにする、というようなやり方が広まっていくといいなあと思います。


若い方だと「A4でも読めるよ」という方が多いと思うのですが、指揮台に立つ方はそれなりの年齢になっている方も多いので、やはり老眼が始まると、かなりの小編成でもない限り、吹奏楽は段が多いのでA4だとキツイんじゃないかと思います。(ちなみに僕も40歳あたりから老眼が始まっています)

これについては「どうせコピーしても捕まらないんだし勝手にコピーさせろよ、安く売れよ」という方もいらっしゃると思うのですが、Golden Hearts Publicationsとしてはそういう方針で進めることはありません、ということです。


これだと同じ土俵に乗れないかもしれないのですが、やっぱりどうしても譲れない部分ではあります。


「A4スコア+パート譜」の売り方にして今より安く提供して(ほかの出版社と同じ仕様にして)、別途「大判スコア」も単品買えるようにしておく(今でも大判スコアは単品でも買えますが)というやり方も考えたのですが、それをやった場合に見える風景がどうしても「拡大コピーしましょう」なので、別のルートで同じ土俵にのる方法を考えないといけないなあというところです。


そんなこんなでいろんなことを考えるのですが、巡り巡ってもともとの方針に落ち着くことが多いです。まだまだ先は長い・・・


今日はこのあたりで。お読みいただきありがとうございました!

 

【参考音源あり】今日の1曲~あなたのお時間、少しください!:ディートリヒ・ヴァンアケリェン「亡き人に捧げる詩」(クラリネット4重奏、約4分30秒)



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。

参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!

今日はディートリヒ・ヴァンアケリェンさん作曲のクラリネット4重奏のための作品「亡き人に捧げる詩」をご紹介します。

■原題または洋題:Poem for the Departed - musical poem for clarinet quartet

■作曲者:ディートリヒ・ヴァンアケリェン(Dietrich Van Akelyen)

■演奏時間:約4分30秒

■出版社:Dietrich Van Akelyen(自費出版

■日本国内での印刷代行:Golden Hearts Publications

■参考音源:You Tube

youtu.be


■楽曲について:

「亡き人に捧げる詩」は、曲全体を通して繰り返されるシンプルな動機で始まる。

この動機に続いて、「希望」を象徴する上昇パターンが現れる。

作品が進むにつれて、このパターンが優位に立ち、和声はクライマックスへと膨れ上がる。

その後、ため息のように序奏の動機が繰り返される。

演奏後は、音が完全に消えるまで十分な時間を置くこと。

また、できればステージに照明がある状態で演奏すること。

(ディートリヒ・ヴァンアケリェン)

■編成:

Clarinets in Bb 1-3
Bass Clarinet in Bb

 

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ヴァンアケリェンは、吹奏楽では一風変わった曲が多いですが、ピアノ作品などは本当に美しい曲が多くて、この「亡き人に捧げる詩」も彼の美しい面が出ている作品です。

穏やかな曲ですが、それだけにアンサンブルの力や、弱奏部の音色の美しさなど個人の技量も試される作品かなと思います。

アンサンブルコンサートなどをやる機会があればぜひチャレンジしてみてほしいですね。

もちろん、アンサンブルコンテストでもご活用いただけます。(ハデな曲を演奏しなければいけない規定はないでしょうから)


商品ページはこちら。

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▼作曲者紹介:

ディートリヒ・ヴァンアケリェン(Dietrich Van Akelyen):

1981年生まれ。ゲントの王立音楽院で作曲を学び、ディルク・ブロッセ氏のクラスを受講していました。指揮者としての研鑽も積んでおり、またピアニストとしても活動中です。「Aren’t
Instruments Fun!?」「Stealing An Arab’s Camel」は、2016年にバルト・ピクール指揮、聖セシリア・ウィンド・オーケストラによって演奏されました。


今日は以上です!

次回の「今日の1曲」をお楽しみに!

【参考音源あり】今日の1曲~あなたのお時間、少しください!:正門研一「ディヴェルティメント第1番『闇の彼方に』」(ローブラス フレキシブル6重奏、約11分50秒)



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。

参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!

今日は正門研一さん作曲のローブラス フレキシブル6重奏のための作品「ディヴェルティメント第1番『闇の彼方に』」をご紹介します。

■原題または洋題:Divertimento No. 1 “In far from the Darkness

■作曲者:正門研一 (Ken'ichi Masakado)

■演奏時間:約11分50秒

第1楽章:プロローグ(約1分30秒)

第2楽章:ファンファーレ(約1分10秒)

第3楽章:ロンド・スケルツォ(約2分50秒)

第4楽章:「闇の彼方に」(約2分30秒)

第5楽章:エピローグ(約3分35秒

■出版社:Golden Hearts Publications

■参考音源:You Tube


1. トロンボーン・アンサンブル

youtu.be*この参考音源の楽器編成は以下の通りです。

Part 1-4 Tenor trombone

Part 5-6 Bass Trombone


2. ユーフォニアムテューバアンサンブル

youtu.be*この参考音源の楽器編成は以下の通りです。

Part 1-4 Euphonium

Part 5-6 Tuba


3. 混合アンサンブル

youtu.be*この参考音源の楽器編成は以下の通りです。

Part 1-2 Tenor trombone

Part 3-4 Euphonium

Part 5 Bass trombone

Part 6 Tuba


■楽曲について:

原曲は2005年に発表したトロンボーン六重奏曲です。今回の改訂、出版にあたり、トロンボーン以外の低音金管楽器でも演奏できるようにしました。

この作品、一部の楽章に特定の物語を想起させるタイトルが付されてはいますが、具体的なストーリーを持っているわけではありません。しかし、誰もが持っているであろう「心の闇」、その葛藤が描かれているのかもしれません。それは、「ディヴェルティメント」という、誰もが思い描く明るく楽しい曲のタイトルを使っていることからも明らかです(実は、作曲者自身の心の闇と葛藤を映している、とも言えるでしょう)。

不安定で時に激しいリズム、不協和音、解決しきれない結末は、これまで私が作ってきた作品の中でも特に際立っています。しかし、優しいや厳しいメロディー、ポリフォニックな展開を織り交ぜた構成は他の作品と共通しています。

第1楽章「プロローグ」は、軽快でありながら憂鬱なムードを漂わせます。第2楽章は、不安定なリズムと不協和音が支配的で、輝きや華麗さとは無縁の「ファンファーレ」。第3楽章「ロンド・スケルツォ」は、4度音程を積み重ねたハーモニーによるリズム主題が核となっています。第4楽章「闇の彼方に」は、「一筋の光を見出したかもしれない」と思わせる緩徐楽章。終楽章「エピローグ」では他楽章の主題も再現され、エネルギッシュに幕を閉じます。

 

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作曲者は6つのパートそれぞれに以下のような楽器を想定しています(楽器の組み合わせは特に限定されません)。

Part 1 : トロンボーンバリトンユーフォニアム

Part 2 : トロンボーンバリトンユーフォニアム

Part 3 : トロンボーンユーフォニアム

Part 4 : トロンボーンユーフォニアム

Part 5 : バス・トロンボーンテューバ

Part 6 : バス・トロンボーンテューバ

(正門研一)


■編成:

Low Brass (Part 1-6)

 

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Golden Hearts Publicationsにはフレキシブルアンサンブル作品がいくつかありますが、この作品は「ローブラス」のフレキシブルアンサンブルです。

ブログやメルマガなどで何度かご提案している「部内(団内)アンサンブルコンサート」などで演奏してもらえたら嬉しいですが、「ちょっと合わせてみない?」と趣味の範囲で気軽にやってみても良いと思います。依頼演奏でも良いかもしれませんね。

一応正門さんの想定楽器はありますが、正門さんも書かれている通り、楽器の組み合わせは特に限定されません。6人集まれば出来ますので、好きな場面で演奏して頂ければと思います。

もちろん楽章を抜粋するなどしてアンコンで使っていただいても良いと思いますので、「アンコンで演奏したいのでカットしたい」という場合はご相談ください。正門さんに確認を取ります。

商品ページはこちら。

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▼作曲者紹介:

正門研一 (Ken'ichi Masakado)

武蔵野音楽大学卒業(音楽学)。 1998年、第9回朝日作曲賞吹奏楽曲)入選。 2003年4月~2005年12月、北九州市消防音楽隊楽長。 2006年1月~2017年3月、大分県警察音楽隊楽長。
2008年、国民体育大会等の式典音楽制作及び式典音楽隊指揮。

行進曲「エンブレムズ」(1999年度全日本吹奏楽コンクール課題曲)をはじめ、吹奏楽、管楽器のための作品を多く作曲。作品は国内のみならず、アメリカなどでも演奏されている。作編曲活動のほか、コンクールの審査員や研究、執筆活動も行っている。


今日は以上です!

次回の「今日の1曲」をお楽しみに!