吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

【参考音源あり】今日の1曲~あなたのお時間、少しください!:ピカルバンド「北京のプッチーニ」(吹奏楽、約5分05秒)



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。

参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!

今日はピカルバンドの吹奏楽作品「北京のプッチーニ」をご紹介します。

■原題または洋題:Puccini in Beijing

■編曲者:ピカルバンド(Picarband)

■演奏時間:約5分05秒

■グレード:2-2.5

■出版社:Golden Hearts Publications

youtu.be

ジャコモ・プッチーニ(1858-1924)の最後の作品からいくつかの抜粋を使用しています。

トゥーランドット」は音楽的なおとぎ話であり、プッチーニはそれを語るために中国の民謡からの7つのモチーフを用いました。

音楽の構成は特定の音階に委ねられており、そこから独特のオリエンタルな雰囲気を醸し出すメロディーやハーモニーが引き出されます。

舞台は北京、紫禁城、民衆が朝廷の前に集まり、トゥーランドット姫が現れ、三人の大臣ピンポンパンが求婚者カラフをもてなすという設定です。トゥーランドットは思い切った決断を発表し、広場には絞首台が置かれ、処刑人の刃が研がれて処刑を待っています。貧しく不幸なリュウも甘いモチーフで登場し、知られざる王子の名を明かさしません。それぞれの登場人物は、プッチーニの適切な音楽とともに、それぞれの音世界の中で生きています。トゥーランドットがカラフを試すために3つの謎かけをした後、カラフはそれを解くことに成功します(それは希望であり、血であり、トゥーランドット自身である)様々な出来事が交互に起こり、皇帝の介入によってトゥーランドットは盟約を尊重するようになります。作品の最後には愛が勝ちます。

今回のアレンジでは、音楽的な表示を含めた連続するイベントをご紹介します。

「皇帝陛下万歳」のコーラスパートからスタート

静かなアンダンティーノ、穏やかで心地よいアレグレット

三人の大臣の間で語られるアレグレット。Ping, Pong, Pang.

「砥石を廻せ」で公開処刑のドラマチックな瞬間。

「夜明けに私は勝つ」というモチーフの素晴らしいフィナーレ

トゥーランドット」は、プッチーニのエキゾチックな色彩へのこだわりを示す一例であり、民話と古代の両方から引き出された、切り離すことのできない全体として、音楽的構造がこの音楽的おとぎ話のプロットに奉仕しています。プッチーニは、このようにして自分の音楽に現代性を与えようとしています。

これらのメロディーは、東洋のペンタフォニック・スケール上に配置された、限定された音符の使用、度数を上げた小さな音程に基づいていることを観察するだけで十分です。これらの旋律は、長調短調の間のハーモニーに支えられており、モーダル・シーケンスと平行和音を利用して、非常に効果的なメロディックノート(ペダル)とメロディックニゾンを提示しています。

リズムは頑強な計量法を用いて表現され、オーケストレーションの多様性(この吹奏楽のためのインストゥルメンテーションに見られるように)のおかげで、ある種の音楽的特徴が現れています。

プッチーニの北京への珍しい音楽の旅の中で、オペラ「トゥーランドット」から引用されたモチーフを、若い管楽アンサンブルが知り、追体験できるように、演奏しやすいように意図的にアレンジされています。

(ピカルバンド)

----------------

プッチーニの遺作「トゥーランドット」からいくつかのモチーフの抜粋を行った作品。グレードは初級向けで、初心者の多いバンドでも楽しく演奏することが出来ると思います。

ぜひ次回演奏会の選曲候補に入れてみてください!

商品ページはこちら。

【吹奏楽 楽譜】北京のプッチーニ 編曲:ピカルバンド - 吹奏楽楽譜・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications

 

 

----------------

▼編曲者紹介:

ピカルバンド / カルロ・ピロラ(Picarband / Carlo Pirola)

カルロ・ピロラ(ピカルバンドはペンネーム)はイタリアの作曲家。吹奏楽のためのオリジナル作品で数多くの国内および国際コンクールで優勝しています。作品のほとんどは、イタリアの出版社によって出版されています。他にオランダ、スイス、フランス、スペイン、オーストリアの出版社からも出版されています。彼の作品はピカルバンド名義で発表され、ヨーロッパ、アジア、アメリカ、オーストラリアで演奏されています。特にユースバンドのための教育に力を入れており、アマチュア吹奏楽の発展のために様々な活動を行っています。


今日は以上です!

次回の「今日の1曲」をお楽しみに!