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作曲家紹介~あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった~「ロブ・ウィッフィン(Rob Wiffin)」

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こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった」と題して、あらためてGolden Hearts Publications取り扱いの作曲家について、簡単にご紹介していくシリーズ。


日本も含め世界はまだまだ広く、個人で色々な作曲家を探すのも大変ですが、Golden Hearts Publicationsを通じて新しい世界が見つかれば幸いです。


今日はイギリスの作曲家ロブ・ウィッフィン氏(Rob Wiffin)のご紹介です。


ウィッフィン氏も他の多くの作曲家と同じく、ファーストコンタクトはWind Band Pressですね。

多くのCDに指揮者、作曲者としてクレジットされているので元々名前は知っていましたし、作品も聴いていたのですが、国内のCDにはクレジットされることもなかったかと思うので、まあおそらくほとんどの人にとっては「誰やねん」状態。

ですが、凄い人なのです・・・

Wind Band Pressの記事からバイオグラフィーを拾ってみましょう。

 


■基本的なバイオグラフィー

ウィッフィン氏は、救世軍で彼の音楽キャリアを始め、コルネットの演奏を学び、その後ロンドンのサウスオール・シタデルでトロンボーンの演奏を学びました。

ハンウェルのドレイトン・マナー・グラマー・スクール(Drayton Manor Grammar School)での彼の音楽教師は、ウィリアム・エレーラ(William Herrera)と呼ばれる素晴らしい人物で、ウィッフィン氏はもともと音楽的なキャリアを追求するつもりはなかったが、彼の学生時代が終わる頃には、すでにしっかりとさいは投げられていました。

サウスオール救世軍のすべての音楽アンサンブルは家族や親戚によって指揮されていたので、彼が指揮に関心を持ち始めたのは非常に初期の段階でした。彼が合唱団の副指揮者に就任したのはまだ17歳の時でした。

同じ年齢で、彼は英国国立音楽大学(Royal College of Music)に入学しアーサー・ウィルスン氏(Arthur Wilson)にトロンボーンを師事しながらナショナル・ユース・オーケストラで演奏しました。

彼の学習の終了時に、彼はイギリス空軍音楽隊(Royal Air Force Music Services)に加わり、セントラル・バンドの首席トロンボーン奏者になりました。

奏者として7年務めた後、彼は指揮に彼のエネルギーを集中することを決め、イギリス空軍の音楽監督になりました。

彼はイギリス空軍連隊バンド、イギリス空軍ウェスタン・バンド、イギリス空軍セントラル・バンドを指揮しています。

1998年1月、イギリス空軍の首席音楽監督に昇進し、1919年のジョージ・ダイソン卿以来最年少で、この権威あるポストについた12番目の音楽家となりました。

彼は2002年にイギリス空軍音楽隊への貢献が認められ、大英帝国勲章(OBE)を受賞しました。

イギリス空軍から離れ、彼はオーケストラ、ウィンド・アンサンブル、そして国内最高級のブラスバンドの多くを指揮して彼の名声を確立しました。

彼は数多くの商業録音やテレビ、ラジオ放送を行い、コンサートや国際カンファレンスで新作の初演を行っています。

2003年にイギリス空軍を去った後、スペインに移り住み、作・編曲およびトロンボーンの演奏に多くの時間を費やしました。

彼のスペインとの結びつきを維持しながら、現在はイングランドでほとんどの時間を過ごしています。

彼は現在、王立ネラーホール陸軍音楽学校(Royal Military School of Music, Kneller Hall)で指揮法の教授を務めており、ロンドン音楽大学の大学院で指揮法、作曲、編曲を教えています。

■作曲家としてのキャリア

作曲家としての彼のキャリアの最初の作曲活動のほとんどはソングライティングでしたが、音楽監督を務めている間に吹奏楽ブラスバンドの作曲が散発的に始まりました。

大学時代にブライアン・ケリー氏(Brian Kelly)、後にフィリップ・スパーク氏(Philip Sparke)に少し作曲のレッスンを受けましたが、彼はほぼ独学です。

彼は最初の湾岸戦争中にバーレーンに駐留している間にギターのための情熱を奮い立たせ、ギターのために80曲以上の作品を書きました。

ギターは他の作品のクリエイティブな刺激を与え、イギリス空軍はその需要を供給しました。

彼は、知人のミュージシャンと、特定の会場のために書くことができるという特権的な立場にいました。

彼は、ウェストミンスター寺院セントポール大聖堂、そしてイギリスの主要なコンサート会場での演奏のための音楽を書きました。

彼の作品は現在世界中で定期的に演奏されています。

彼のアレンジのように、彼の作品は幅広いスタイルの多様性を示しています。

彼は無調の作品を書くことはありませんが、時々、端々に彼のハーモニックとリズミカルな言語を用いるのを好んでいます。

彼は主に吹奏楽団とブラスバンドのために書いていますが、彼のカタログはソロ・ギターからオーケストラ、クラリネットクワイアーからビッグバンドまでの多様性を示しています。

彼の作品はStudio Music Company、De Haske、Shout Music Publishingによって出版されています。

■アレンジャーとしてのキャリア

ウィッフィン氏は彼の学生時代から作曲に関心を持っていましたが、アレンジャーとしての彼自身の地位を確立することは決してありませんでした。

彼は、イギリス空軍に在籍していた最後の方の年に、定例のイギリス空軍マス・バンドのツアーのプログラムをプロデュースしなければならないときに、必要に迫られてアレンジを始めました。

これはゲスト・ボーカリストのためのいくつかの曲のアレンジから始まりましたが、数年の間に指数関数的に発展し、彼のカタログは現在130以上のアレンジ作品で構成されています。

彼の作品は、彼の音楽的キャリアの多様性の遺産である、そのスタイルの多才さによって知られています。

彼は声楽、弦楽器、ピアノ、オーケストラ、吹奏楽ブラスバンドまたはビッグバンドのために等しく快適にアレンジを行っています。

キーとなる影響は、彼のイギリス空軍の元上司の一人、ジョン・マーティンデール氏(John Martindale)でした。

氏は作品を側面から見ることが大好きで、多くの場合、他の音楽からの引用を彼のアレンジに含むことが多かった。

ウィッフィン氏はある表現手段から別の表現手段にいくつかのトランスクリプションを行いましたが、トランスクリプションよりも創造的なアレンジを好んでいます。

彼のアレンジ作品は、Studio Music CompanyとDe Haskeから出版されています。

彼の多くのアレンジは録音されており、詳細は彼のサイトの作品リストから見つけることができます。

 

 

とまあこんな感じです。

大英帝国勲章(OBE)ですよ!

ビックリしましたよ。

バイオグラフィーにもある「Shout Music Publishing」というのが彼自身の出版社ですね。

これがまたStudioとかから出てる作品に劣らず力作揃いで、スパーク氏に少し作曲を師事したけどほぼ独学でこのクオリティって、多才な人だな~と感心してしまいます。

そんなわけで(?)Golden Hearts Publicationsはウィッフィン氏と契約し、日本国内における印刷製本販売代行をおこなっているのですが、Shout Music Publishingのグレードも商品ページに追加しておいたので、ぜひチェックしてみてください。

現状MIDI音源がほとんどですが、商品ページでサンプル音源が聴けます。(これについては実演音源の収録についても裏で話を進めています)

ウィッフィン氏の作品はこちらから。

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1683598&sort=n