吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

作曲家紹介~あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった~「バルト・ピクール(Bart Picqueur)」

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こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった」と題して、

あらためてGolden Hearts Publications取り扱いの作曲家について、

簡単にご紹介していくシリーズ。


日本も含め世界はまだまだ広く、個人で色々な作曲家を探すのも大変ですが、

Golden Hearts Publicationsを通じて新しい世界が見つかれば幸いです。


今日は前回このコーナーで紹介した

Golden Hearts Publications発足のきっかけとなった作曲家、

ディートリヒ・ヴァンアケリェン氏(Dietrich Van Akelyen)と私を結び付けてくれた作曲家、バルト・ピクール氏(Bart Picqueur)のご紹介です。


元々ピクール氏とはFacebookを通じて友人となっていて、時折メッセンジャーでやり取りをしていました。

 

情報サイトのWind Band Pressを始めた時にももちろんお知らせをしたのですが、それを聞いて彼の友人でありまだ日本では(おそらくほとんど)知られていなかったヴァンアケリェン氏に、私にコンタクトを取るように促してくれたようです。

 

結果ヴァンアケリェン氏は私にFacebookを通じてコンタクトを取り、これがやがてGolden Hearts Publicationsの立ち上げにつながります。


ピクール氏は日本では「交響曲第0番(Symphony No.0)」「ガリア戦記(De Bello Gallico)」「地獄の踊り(Danzas Del Infierno)」などで知られる、1972年生まれのベルギーの作曲家です。

上記の楽曲はベルギーのBeriato社から出版されていましたが、Beriato社がde Haske傘下になり、さらにde HaskeがHal Leonard MGBとなる間に同グループを離れ、2015年に自分の出版社「Minor Scale Music」を立ち上げました。

日本にはあまり情報が入ってこない状態になっていたのは上記のような理由もあります。

最近はHAFABRAからも作品を出版していますので、必ずしも全ての楽曲を自分の出版社から出す、という方針ではなさそうです。

 

ピクール氏はベルギーのヘントとオランダのティルブルフの音楽院で学び、音楽理論、指揮、クラリネット、そして教育学の修士号を取得しています。フレディ・アルテール氏(Freddy Arteel)、ディルク・ブロッセ氏(Dirk Brosse)、ファブリス・ボロン氏(Fabrice Bollon)、ハーディ・メルテンス氏(Hardy Mertens)に師事しています。

 

彼の作品は、ベルギー・ギィデ交響吹奏楽団、大阪市音楽団、The Sachsische blaserakademie(The Saxony Philharmonic Wind Orchestra)、オランダ王立陸軍軍楽隊など、世界クラスの吹奏楽団によって演奏され、録音されています。

 

ピクール氏は作曲家としてだけでなく吹奏楽団の指揮者、指揮法指導者としても精力的に活動をしています。

ベルギー王立ゼーレ聖セシリア吹奏楽団(Koninklijke Harmonie Ste. Cecilia Zele)の首席指揮者であり(ゼーレは彼の生まれ故郷でもあります)、ベルギー国内だけでなく国外からも客演指揮者や講師として招かれています。

 

そして長い友好関係の後に、Golden Hearts Publicationsと「Minor Scale Music」の日本での印刷販売代行の契約を結び、まずは「センペル・プルス・ウルトラ」が発売されました。

 

今後も様子を見ながらGolden Hearts Publicationsへの作品供給を増やしていくかもしれません。

まずはぜひ「センペル・プルス・ウルトラ」をお聴きいただき、ポケットスコアからで構いませんので、お求めいただければ幸いです。

 

ちなみに初めの取り扱い作品を何にするかは色々と協議した結果、ピクール氏が「最も自分のスタイルが分かりやすい曲だから」という理由でこの「センペル・プルス・ウルトラ」を選んでいます。

【吹奏楽 楽譜】センペル・プルス・ウルトラ( Semper Plus Ultra ) 作曲:バルト・ピクール(Bart Picqueur)

楽曲解説を追加しました:ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「スラント・アパラタス」

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ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「スラント・アパラタス」の解説翻訳を掲載しました。

 

■楽曲について:

「スラント・アパラタス」は、「プロセス音楽」と「直感的な音楽」の間の緊張を探求します。 プロセス音楽は、「リズム、ピッチ、または他の定式化された細胞の操作から生まれる音楽」として最もよく定義されています。
直感的な音楽は「感情、感情、自由な選択に基づいた自由な作曲家」です。 機械的、リズム的、数学的であいまいで抒情的で無定形の相互作用は、本当にリスナーを魅了します。ピーター・ヴァン・ザント・レーンは素晴らしい音楽的な物語を創出します。

過去には、調性は、作曲者が従ったり破ったりすることを選択できるという一連の期待を生み出してきました。 調性は、作曲家が心の鼓動を引き出し、忍耐をテストし、知的な想像をくすぐりうるフレームワークを作りました。
レーンの音楽では、物語は作品の始めに明確に述べられているプロセスに従う範囲によって創造されます。 ある意味では、それ自身の文法、独自の構文、独自の規則と期待を作成します。

ABA形式で構成された「スラント・アパラタス」は、もともとWellesley Composers Conferenceで室内管弦楽団のために作曲されました。
高度にリズミカルなオスティナート、精巧なカノン構造、複雑な調性の関係は、リズムのあいまいさと瞑想性の両方で魅了されている、官能的で、おしゃれで、セクシーな中間セクションをはさみます。
全体を通して、ピーターがエレクトロアコースティック・ミュージックを愛しているというヒントが聴こえます。 楽器は、その「ノイズの多い」品質を利用する方法で利用されます。
この音楽は、機械のように聴こえるように作られていて、同時に複雑な作品です。

作品の最後の小節は、このむしろ騒々しくて元気な作品をまとめ、静かに終わらせます。 ピーターは巨大なクライマックス・ファンファーレで作品を終わらせるのではなく、黙想の静かな空間で終わることを選びました。作品の主な構成プロセス、すなわちリズミカルな拡大と縮小を強調しています。
しかし、おそらくこの音楽の最も顕著な品質は、非常に複雑な音楽が人間的、感情的に聴こえる度合です。 彼自身のやり方で、ピーターは精神の広大な経路を通して心に到達するのに成功した作品を書いています。

(解説:Evan Harger)

 

試聴および楽譜のご購入はこちらから!

【吹奏楽 楽譜】スラント・アパラタス ( Slant Apparatus ) 作曲:ピーター・ヴァン・ザント・レーン(Peter Van Zandt Lane) - 吹奏楽・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications Online Store

Golden Hearts Publications 2018年3月の新規取扱商品一覧

 


2018年3月に新規登録した作品の一覧です。

商品ページからフルサイズ試聴、サンプルスコア閲覧が出来ますので、

ぜひアクセスしてみて下さいね。


吹奏楽の楽譜

■タキオのソーラン節 
作曲:伊藤多喜雄 
編曲:木原塁

https://goldenheartspublications.com/?pid=129440284

原曲は「南中ソーラン」の名前で有名な作品で

ロックと民謡を融合させた傑作。

これを木原氏の手でカッチョイイ吹奏楽作品に仕立てています。


■サイプレス・プレリュード 
作曲:クリストファー・ロウリー

https://goldenheartspublications.com/?pid=129551476

2017年のABAスーザ/オストウォルド賞受賞作品です!


■マーフィー・ミュージック・プレスの吹奏楽譜33タイトル

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1660140&sort=n

 

▼ソロ、アンサンブルの楽譜

■マーフィー・ミュージック・プレスのサクソフォーン楽譜10タイトル、木管アンサンブル1タイトル

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1660140&sort=n


マーフィー・ミュージック・プレスについては大量のためカテゴリページにリンクしています。

この機会にあらためて時間の許す限り色々と見てみて下さいね。

 

新しい作曲家も続々登場!マーフィー・ミュージック・プレスの吹奏楽譜33タイトル販売開始しました!

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マーフィー・ミュージック・プレスの吹奏楽譜、

33タイトルを追加しました!

Golden Hearts Publications Online Store初登場の(おそらく日本でもほとんど知られていない)作曲家も続々登場しています!

すべて商品ページから参考音源へのリンクを貼っていますので、

ごゆるりとチェックしてみてくださいね。

 

まずは新登場の作曲家をカテゴリーにまとめましたので、こちらからチェックしてみてはいかがでしょうか。

▼ダレル・ブラウン(Darrell Brown)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793333&sort=n

 

▼イアン・ディック(Ian Dicke) 

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793342&sort=n

 

▼ニック・ゴッタム(Nic Gotham)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793336&sort=n

 

▼カイル・キンドレッド(Kyle Kindred)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793313&sort=n

 

▼テッド・キング=スミス(Ted King-Smith)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793346&sort=n

 

▼マット・ラロッカMatt LaRocca)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793348&sort=n

 

▼アーロン・メンチャー(Aaron Mencher)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793335&sort=n

 

▼パトリック・オマーリー(Patrick O'Malley)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793325&sort=n

 

▼ニコル・パイウノ(Nicole Piunno) 

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793309&sort=n

 

▼ロバート・ランキン(Robert Rankin)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793328&sort=n

 

▼ザック・スタントン(Zack Stanton) 

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793340&sort=n

 

▼マーク・スロヴチャック(Mark Surovchak) 

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793317&sort=n

 

▼トーマス・イー(Thomas Yee)

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1793330&sort=n

 

続いて、すでにGolden Hearts Publications Online Storeで取り扱いのある作曲家の作品です。

【吹奏楽 楽譜】トロンボーン協奏曲「グリオット」(Griot)作曲:キット・ターンブル(Kit Turnbull)

 

【吹奏楽 楽譜】ダンスフェア(Dancefares)作曲:ジェス・ラングストン・ターナー(Jess Langston Turner)

 

【吹奏楽 協奏曲 楽譜】金管五重奏と吹奏楽のための「ディープ・コールズ・ディープ」(Deep Calls To Deep)作曲:ジェス・ラングストン・ターナー(Jess Langston Turner)

 

【吹奏楽 楽譜】ゴースト・アパラタス(Ghost Apparatus)作曲:デヴィッド・ビーデンベンダー(David Biedenbender)

 

【吹奏楽 楽譜】ビッグ・フォー・オン・ザ・リバー(Big Four On The River)作曲:ジェイムズ・デヴィッド(James David)

 

【吹奏楽 楽譜】トゥ・レーン・ブラックトップ(Two Lane Blacktop)作曲:ジェイムズ・デヴィッド(James David)

 

【吹奏楽 楽譜】スターゲイジイング(Stargazing)作曲:アンドリュー・ボス(Andrew Boss)

 

【吹奏楽 楽譜】枢機卿の賛歌(A Cardinals Hymn)作曲:ジョエル・ラヴ(Joel Love)

 

【吹奏楽 楽譜】玉響(たまゆら)(A Fleeting Moment)作曲:ロブ・トラフ(Rob Traugh)

 

【吹奏楽 楽譜】ハッシュタグ(# (Hashtag) For Wind Ensemble)作曲:ロブ・トラフ(Rob Traugh)

作曲家紹介~あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった~「ディートリヒ・ヴァンアケリェン(Dietrich Van Akelyen)」

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 こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった」と題して、

あらためてGolden Hearts Publications取り扱いの作曲家について、

簡単にご紹介していくシリーズ。


日本も含め世界はまだまだ広く、個人で色々な作曲家を探すのも大変ですが、

Golden Hearts Publicationsを通じて新しい世界が見つかれば幸いです。


今日はGolden Hearts Publications発足のきっかけとなった作曲家、

ディートリヒ・ヴァンアケリェン氏(Dietrich Van Akelyen) のご紹介です。


ヴァンアケリェン氏は1981年生まれ。ゲントの王立音楽院で作曲を学び、ディルク・ブロッセのクラスを受講していました。

指揮者としての研鑽も積んでおり、またピアニストとしても活動中です。

Golden Hearts Publicationsで最初に扱うことになった吹奏楽作品は「アーント・インストゥルメンツ・ファン!?(Aren’t Instruments Fun!?)」という作品で、この作品はベルギーのゼーレでバルト・ピクール指揮、聖セシリア・ウィンド・オーケストラによって初演されています。

 

その後も新作が出来る度にすぐにデータを送って頂いています。

間もなく次の新作が出来るとかいう話だった気がします。


タイトルが相当にひねくれていますが(邦題に四苦八苦)、作品自体も面白いクセのある作品ばかりで、一度聴いたら彼の虜。

 

おそらく日本ではまだ演奏されていない作品ばかりなので、ぜひチャレンジしてほしいですね。

 

ちなみに彼は現在日本語を勉強中とのことです。

 

商品ページで参考音源を聴くことが出来ますので、ぜひご覧ください。

ヴァンアケリェン氏の作品は下記カテゴリーページにまとめてあります。

 

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1631140&sort=n


関連記事もぜひご一読ください。(ほぼGolden Hearts Publications誕生秘話?)

ディートリヒ・ヴァンアケリェン(Dietrich Van Akelyen)との出会い - Golden Hearts Publicationsのブログ

 

マーフィー・ミュージック・プレスのサクソフォーン楽譜10タイトル、木管アンサンブル1タイトルを追加しました!

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マーフィー・ミュージック・プレスのサクソフォーン楽譜10タイトル、木管アンサンブル1タイトルを追加しました!

商品ページから参考音源へのリンクを貼ってありますので、ぜひ聴いてみて下さいね。

 

https://goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1660140&sort=n

クリストファー・ロウリー「サイプレス・プレリュード」の取り扱いを開始しました!

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2017年スーザ/ABAオストウォルド賞受賞作品、クリストファー・ロウリー「サイプレス・プレリュード」の取り扱いを開始しました!

マーフィー・ミュージック・プレスからの輸入となります。

商品ページから参考音源へのリンクも貼ってありますので、ぜひ聴いてみて下さいね。

そしてぜひチャレンジしてみて下さい!

【吹奏楽 楽譜】サイプレス・プレリュード(A Cypress Prelude)作曲:クリストファー・ロウリー(Christopher Lowry)