吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

木原塁氏編曲「タキオのソーラン節」の販売を開始しました!

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木原塁氏編曲「タキオのソーラン節」の販売を開始しました!

 

Golden Hearts Publicationsからの出版としては初の邦人作品となります。

 

「タキオのソーラン節」よりも「南中ソーラン」の名前で知られている作品ですね。

木原氏の手によって見事にカッコいいアレンジに仕上がっていますので、

ぜひご検討ください。

 

商品ページから試聴へのリンクを貼ってあります。

またスコアPDF冒頭5ページ閲覧も可能です。

今年のサマコンはコレでひとつ。

【吹奏楽 楽譜】タキオのソーラン節 Takio’s Sohran 作曲:伊藤多喜雄(Takio Ito) 編曲:木原塁(Louis Kihara)

作曲家紹介~あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった~「スーユー・ホァン(黄思瑜:Ssu-Yu Huang)」

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 こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった」と題して、

あらためてGolden Hearts Publications取り扱いの作曲家について、

簡単にご紹介していくシリーズ。


日本も含め世界はまだまだ広く、個人で色々な作曲家を探すのも大変ですが、

Golden Hearts Publicationsを通じて新しい世界が見つかれば幸いです。


今日は自費出版だけれどもPDF販売しかしておらず

印刷製本されたものはGolden Hearts Publicationsでしか手に入らない作曲家、

スーユー・ホァン氏(黄思瑜:Ssu-Yu Huang)のご紹介です。


スーユー・ホァン氏は1970年生まれの台湾の作曲家、ピアニスト。

彼女は6歳でピアノを学び始めました。

台南女子技術學院(Tainan Woman’s College of Arts and Technology)で電子オルガンとピアノを専攻する傍ら、1987年に作曲の勉強を始めました。

1996年、台北の中国文化大学を卒業。

1997年にオーストラリアのメルボルン大学で作曲とピアノを学びました。

2007年からは、アメリカのロード・アイランド大学のジェフリー・ギブズ博士(Dr. Geoffrey Gibbs)に師事し、バーバラ・コルブ(Barbara Kolb)氏からプライベート・レッスンを受けました。

彼女は90以上のオリジナル作品を作っており、これまでに100以上の編曲を手掛けています。

作品の大部分は委嘱作品で、台湾海軍バンド、台湾ウィンド・アンサンブルほか、日本やドイツ、チリ、スウェーデンなど多くの国のバンドやアーティストから委嘱され、またその他アルゼンチン、中国、マレーシア、フィリピン、シンガポール、スペイン、アメリカ、ベネズエラなどで演奏されています。

彼女は2010年に台湾国家交響楽団(National Symphony Orchestra of Taiwan)の最初の”Call For Score”の優勝者となり、2013年にはイブラ・グランド・プライズ・コンペティション(IBLA Grand Prize Competition)の「Most Distinguished Award」を受賞、2015年にはギター八重奏の「奇幻島(Enchanted Island)」でThe American Prizeの作曲-室内楽プロフェッショナル部門(composition-chamber music professional division)のセミファイナリストとなっています。

大胆で繊細なジャンルの音楽を幅広くカバーする彼女の作品は、台湾のプロミュージシャンやオーケストラはもちろん、世界の他の地域でも人気があります。

ドイツの指揮者ギュンター・ヘルビヒ(Gunther Herbig)は、現代的で複雑なスタイルのオーケストラ作品を賞賛しています。

近年、ヨーロッパ、アジア、北米、南米などでホァン氏の作品は盛んに取り上げられています。

1997年から2000年の間に、彼女は唐時代の詩にインスパイアされた24曲の「大唐樂宴(Grand Music of Tang)」を含むソロギターのための多くの作品を、山下和仁氏から委嘱されています。

最近の初演情報としては、2015年にコロラド・メサ大学のチェロ奏者クリステン・ヨンジ・ユン(Cristen Yeon-Ji Yun)が「楓橋夜泊(Docking overnight by Maple Bridge)」を初演しています。

おなじく2015年には吹奏楽のための「蝶戀花小提琴協奏曲(Butterfly Lovers Violin Concerto)」がアメリカのブリガム・ヤング大学アイダホ校シンフォニー・バンド(BYU-Idaho Symphony Band)によって演奏されています。

2014年にはギター八重奏の「奇幻島(Enchanted Island)」とギター・デュオのための「雨落海港(Rainfall at the Harbor)」がチリ・ギター・アンサンブル(Ensamble de Guitarras de Chile)によって演奏されています。

管弦楽作品の「紅月傳説(Red Moon)」は台湾国家交響楽団(National Symphony Orchestra of Taiwan)によって2010年に演奏され、2010年に台北の国家両庁院(Taipei National Concert Hall)で行われたギュンター・ヘルビヒの国際指揮法ワークショップの課題曲の一部として選ばれています。

吹奏楽のための「風之城交響詩(Wind City Symphony Poem)」と「蝶戀花小提琴協奏曲(Butterfly Lovers Violin Concerto)」は国際的なバンド・フェスティヴァルで演奏されており、2011年の世界バンド・フェスティヴァル(World Band Festival)で演奏され、録音がマーク・カスタム(Mark Custom Recording)から発売されています。

三重奏(ギター、ヴァイオリン、コントラバス)のための「夢紅樓(A Dream of Red Mansions)」と、五重奏(フルート、クラリネット、ピアノ、マリンバ、打楽器)のための”A Stroke”は、アジア作曲家連盟(Asian Composers League)によって選ばれ、横浜とマニラで高い評価を受けました。

現在はアメリカ在住です。


個性の強い独特なサウンドと構成が特徴的で、技術的にも音楽的にも演奏するのが難しいほうだと思いますが、日本のバンドはアマチュアでも上手なバンドが多いので、演奏できないということもそんなにないかと思われます。

商品ページから参考音源へのリンクを貼ってありますので、ぜひご覧ください。

ホァン氏の作品は下記カテゴリーページにまとめてあります。

goldenheartspublications.com

楽曲解説を追加しました:ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「ハイヴマインド」

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ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「ハイヴマインド」の楽曲解説(翻訳)を追加しました。

 

■楽曲について:

「ハイヴマインド」は、管楽器と打楽器ののための、ペースが速く、エネルギッシュな作品です。

テーマとしては、合意形成の考え方を探求しています。

散らばった主題と断章は、徐々にまとまった単位になります。

メロディーは派手なテクスチャーから現れて、矛盾するハーモニーを感じさせます。

楽器群は、音楽がどこに向かうか最終的に一致するまで、作品のよりクライマックスの瞬間に、さまざまな方法でお互いを模倣します。

このアンサンブルは、節約された同一の楽器配置を備えた2人のパーカッショニストによって支えられています。彼らは常に舞台の遠い側からリズムを前後に跳ね返します(彼らが一つになるまで)。

私はパーカッショニスト(そして他の楽器グループとの間でも)の結果として生ずる反響を、左脳と右脳の会話として - 構造化されているものと自由であるものとの間の二分法を強化する空間的かつ音楽的な対話として考えるのが好きです ; 何が予期され、何が驚くべきものか。 そして何が理性(脳)と感情との間にあるのか。

この作品は、シドニー・コンサーバトリアム・ウィンド・シンフォニーが、イタリアのヴェローナで開催された初のエスティヴォ・フェスティバルで、ジョン・P・リンチ(John P. Lynch)が指揮をするにあたって委嘱され、彼らに献呈されました。

この作品は2014年の春にマクダウェル・コロニーで作曲されました。

(ピーター・ヴァン・ザント・レーン)

 

商品ページから試聴へのリンクも貼ってありますので、ぜひお聴きください。

goldenheartspublications.com

 

楽曲解説を追加しました:ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「レイディックス・ティラニス」

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ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲のトロンボーン協奏曲「レイディックス・ティラニス」の楽曲解説を追加しました。

 

■楽曲について:

「レイディックス・ティラニス」はトロンボーン吹奏楽のためのコンチェルトです。

「暴君の根源」というタイトルは、プラトンの「国家」からの抜粋を引用しています。「人々は、常に彼らを支配し、保護する偉大な勝者を輩出している。これこそ、暴君が湧き出る根源である。彼が最初に現れた時、彼は保護者である。」

私は、ソリストが暴君の典型としてキャストされ、アンサンブル(人々)が彼を彼の立場に持ち上げ、そしてソリスト/暴君の力が使用され苦しめられる、という方法を考えて、純粋な音楽の設定を行いました。

この作品は、ソリストとウィンド・アンサンブルの間のクーデターを完成させようと試み、最終的には暴君(ソリスト)が彼の力(妙技)を取り除き、弱みのあるポジションに置くよう試みています。

「レイディックス・ティラニス」は、指揮者のデヴィッド・ウェイブライト氏のリクエストで、アメリカン・チェンバー・ウインズとトロンボーン奏者ジョゼフ・アレッシ氏によって委嘱されました。ウェイブライト氏が私の音楽を支えてくださったことに多大な謝意を表します。

またこの作品は、ジョージア大学ウィルソン人文科学芸術センターの教員研究助成金によって可能になりました。

(ピーター・ヴァン・ザント・レーン)

 

商品ページから試聴も可能です。ぜひこの機会にお聴きください。

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楽曲解説を追加しました:ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「アストラリウム」

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ピーター・ヴァン・ザント・レーン作曲「アストラリウム」の楽曲解説の和訳を追加しました。

 

楽曲について:

私は2014年6月にアストラリウムのスケッチを始めましたが、ニューハンプシャー州ピーターバラのアートコロニーであるマウダウェル・コロニーで居住して働いていました。

マウダウェルのスタジオでは、アーティストが木材の板に自分の名前を署名し、各スタジオのアーティストの訪問の履歴を記録することが慣例となっています。

偶然、私は私のスタジオで1978年の記録にジョセフ・シュワントナーの名前を見つけ、35年以上前に同じ部屋で曲を作っていたことを発見しました。

私は彼の作品の小さな引用を自分の作品に使用せずにはいられませんでした。したがって、シュワントナーの「Wild Angels of the Open Hills」のオープニング・ボーカル・フレーズはアストラリウムのオーボエ・ソロとして微妙な出現をし、後でファンファーレの直後にフーガ・セクションの対象として使用されます。

アストラリウムというタイトルは、14世紀のジョヴァンニ・デ・ドンディによって考案された複雑な天文時計であり、現代時計の仕組みに似た初期のものです。

自分の音楽のアイデアを、早い時期に、おそらく私のスタジオでの35年前のシュワントナー、あるいは自分自身が高校で新入生としてニックの吹奏楽団でファゴットを演奏していたことに結びつけたいとより思ったことで、より多くの時計の音像が作品の中心となりました。

(ピーター・ヴァン・ザント・レーン)

 

商品ページから試聴も可能です。ぜひこの機会にお聴きください。

goldenheartspublications.com

 

作曲家紹介「マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu)」~あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった~

こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

今日からは「あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった」と題して、

あらためてGolden Hearts Publications取り扱いの作曲家について、

簡単にご紹介していきます。


日本も含め世界はまだまだ広く、個人で色々な作曲家を探すのも大変ですが、

Golden Hearts Publicationsを通じて新しい世界が見つかれば幸いです。


今日はGolden Hearts Publicationsに

「日本国外での販売を許可している」ではなくて

Golden Hearts Publicationsで作品をお預かりしている作曲家、

マンチン・ドナルド・ユー氏(余文正:Man-Ching Donald Yu)のご紹介です。

 

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ユー氏は1980年、香港生まれの作曲家、ピアニスト。

室内楽、声楽、エレクトロアコースティック、中国の伝統楽器を使用した作品から、オペラ、合唱作品、交響曲まで、数百もの作品があります。

作品はヨーロッパ、アメリカ、アジアなど世界中の数々の音楽際で演奏され、また多くの楽団によって演奏されています。

作品の主な出版社はEdizioni Sconfinarte (イタリア), Helm & Baynov Verlag (ドイツ), Verlag Vierdreiunddreissig (ドイツ), Scherzo Editions (オランダ), Zimbel Press (アメリカ)などで、またAblaze Records、Albany Records、Zimbel Recordsなどでレコーディングが行われています。

音楽理論家としても高い評価を受けています。

ピアニストとしての勉強を終えた後、オーストリアモーツァルトウム・ザルツブルグ国際サマー・アカデミーでの作曲の勉強をさらに進めるための奨学金を受け、その後博士号を取得しました。

香港バプテスト大学の大学院研究助手の支援を得て作曲と音楽理論を学び、 2007年以降、多くの組織からさまざまな賞、助成金、栄誉を受けています。


Golden Hearts Publicationsではユー氏と契約し、以下の作品を出版しています。

商品ページから参考音源(現在はMIDIしかありませんが)へのリンクを貼ってありますので、ぜひご覧ください。

(Golden Hearts PublicationsのYouTubeチャンネルにもアップしています)

www.youtube.com

【室内楽 サクソフォーン4重奏 楽譜】センシティビティ ( Sensitivity ) 作曲:マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu)

 

【室内楽 アルト・サクソフォーン/ヴァイオリン/ピアノ 楽譜】エマージェンス ( Emergence ) 作曲:マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu)

 

【アルト・フルート&ピアノ 楽譜】ワンネス Oneness 作曲:マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu)

 

大作にチャレンジ~自主公演ならではの選曲をしてみよう(2)

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こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

今日はサマーコンサートや定期演奏会など、

「自主公演」ならではの選曲をしてみよう!

の第2回。

「大作にチャレンジ」というテーマです。


これも前回同様、全日本吹奏楽コンクールなんかではカットしないと出来ないですからね。


せっかくの自主公演なので、ぜひ豪快に大作をカマして欲しいと思います。

編成が大きい場合もあるので部活動の場合は近隣の学校と協力しても良いかもしれませんね。


長い曲は生半可な演奏だと聴く方も退屈してしまいますし、

練習にも沢山時間を取られます。


なかなか大変ですが、それだけにそういった作品ならではの学ぶことも多いのではないでしょうか。


Golden Hearts Publications Online Storeにもいくつか大作がありますので、

紹介してみますね。


まずは商品ページから参考音源を聴いていただいて、

ぜひ積極的にチャレンジしていただければと思います。


演奏会のメインに持ってくる場合、

「知らない曲だと事前にどのくらいの長さなのか分からないし何が凄いのか伝わらないので広報に不安」

ということもあると思います。


例えば演奏会のチラシなどには事前におおよその演奏時間と楽曲の簡単な解説を書いておくと良いかもしれません。

これはメインの曲に限らずですけれど。

 

シンフォニエッタ ( Symphonietta ) 作曲:クリスティアーン・ヤンセン(Christiaan Janssen)

 

テテレスタイ(すべてが終わった) ( Tetelestai ) 作曲:アンドリュー・ボス(Andrew Boss)

 

幻想的なメロディ ( La Melodia della Fantasia ) 作曲:クリスティアーン・ヤンセン(Christiaan Janssen)

 

コースト・オブ・ドリームス ( Coast of dreams ) 作曲:ポール・ドゥーリー(Paul Dooley)

 

ビーコンズ ( Beacons ) 作曲:ピーター・ヴァン・ザント・レーン(Peter Van Zandt Lane)

 

ルンペルシュティルツヒェン ( Rumpelstilzchen ) 作曲:ジェス・ラングストン・ターナー(Jess Langston Turner)

 

ゴースト・オブ・ジ・オールド・イヤー ( Ghosts Of The Old Year ) 作曲:ジェイムズ・デヴィッド(James David)

 

サウンド・アンド・スモーク ( Sound and Smoke ) 作曲:ヴィエット・クオン(Viet Cuong)

 

吹奏楽のための奇想曲 ( Capriccio for wind orchestra ) 作曲:クリスティアーン・ヤンセン(Christiaan Janssen)