吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

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【参考音源あり】今日の1曲~あなたのお時間、少しください!:イッポリート・パリネロ「トリオ・コンチェルタンテ」(管楽器+ピアノ3重奏、約8分15秒)



 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。

参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!

今日はイッポリート・パリネロさんの管楽器+ピアノのための3重奏作品「トリオ・コンチェルタンテ」をご紹介します。

■原題または洋題:Trio Concertante

■作曲者:イッポリート・パリネロ(Ippolito Parrinello)

■演奏時間:約8分15秒

■出版社:Golden Hearts Publications

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■楽曲について

この曲は2018年に私のアンサンブルSaxoforte Dynamic Trio(Tommaso Miranda, Giorgia Grutta)のために作曲しました。ちょうど共演のお誘いを受けたばかりで、ソプラノ(サックス)、バリトンサックス、ピアノのためのレパートリーが非常に限られていることにすぐに気付きましたので、私たちのスタイルに合った新しいものを作ろうとしました。

このトリオでは、ソロとトゥッティのパートが交互に演奏されるバロックの「ヴィヴァルディアン」協奏曲の形式とスタイルを思い起こさせたいと思いました。特に第1楽章(Largo-Allegro
ma non troppo)は、いくつかのヴィヴァルディの協奏曲の第1楽章の構造を踏襲しており、トゥッティとソリのために適切な音を出すための演奏が出来るように細心の注意が払われています。第2楽章は繰り返しのないサラバンダのようなもので、第3楽章は古典的なロンドの形式に近いです。協奏曲の形式から取られたもう一つの特徴は、各楽章のカデンツァ(第1楽章ではピアノ、第2楽章ではソプラノ、第3楽章ではバリトン)の存在です。

2018年の初演後、このトリオは、その演奏時間と準備が比較的簡単なだけでなく、オーボエクラリネットファゴット、アルトサックスなどの他の楽器との共演も可能であることから、トリオ編成でのコンサートに非常に柔軟で有用な曲であることが証明されています。

(イッポリート・パリネロ)


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イタリアの作曲家、ピアニストのイッポリート・パリネロによる作品。元はソプラノサックス、バリトンサックス、ピアノのトリオですが、ピアノ以外は他の管楽器でも演奏可能です。

商品ページはこちら。

goldenheartspublications.com

■編成:

※楽譜はすべてパートごとのバラ売りです。ピアノ以外はお好みの楽器のパート譜をご購入下さい。

Soprano Saxophone

Baritone Saxophone

Piano

Oboe (extra part)

Clarinet in Bb (extra part)

Bassoon (extra part)


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▼作曲者紹介:

イッポリート・パリネロ(Ippolito Parrinello):

イッポリート・パリネロは1989年2月14日、マッツァラ・デル・ヴァッロ(イタリア・トラーパニ)に生まれる。14歳でピアノと作曲を始める。イタリアではABRSM(Associated Board of The Royal School of Music)で学び、2010年に最初のピアノディプロマを取得。2013年、リベラ音楽院のピアノ演奏科を満点の成績で卒業。2018年には、マエストロ・フランコ・フォデラの指揮のもと、トラーパニ音楽院でピアノの修士号を取得し、マイケル・ハリスンの「黙示録」のイタリア初演を演奏。
2016年にはプレミオ・ビアンカ・ガンドルフォの第1回優勝を果たし、オーケストラ・シンフォニカ・シチリアーナラヴェルの左手のための協奏曲を演奏。2017年からはアンドレア・ゲルランド・テラーナと共にPFELの一員となり、ピアノと電子楽器のためのレパートリーに焦点を当て、2018年にはラクイラの「elettroAQustica」第3回やピアノシティパレルモなどのイベントに出演している。2019年にはセリヌンテのアクロポリスでde_frammentazioneの初演を行う。
作曲家として、様々な編成のための絶対音楽や、様々なメディアのための音楽を数多く書いている。


今日は以上です!

次回の「今日の1曲」をお楽しみに!