こんにちは!
Golden Hearts Publicationsの梅本です。
今日は2024年4月4日発行のメルマガ「次の演奏会にオススメの楽曲:コンサートの中ほどの曲編」のバックナンバーです。
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3月から「次の演奏会にオススメの楽曲」としてタイプ別にいろいろとGHPの作品をご紹介しています。
今日は「コンサートの中ほどにおすすめの楽曲」のご紹介です。
メインにするほど大きな曲ではないけど・・・という10分以内くらいの曲を中心に絞ってみますね。
商品ページに参考音源がありますので、ぜひ聴いてみてくださいね。
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■台南府城の音景
作曲:スーユー・ホァン
▼パート譜のみ
goldenheartspublications.com
▼スコアのみ
演奏時間:約8分30秒
2021年アジア太平洋地区吹奏楽指導者協会のフェスティバルのために書かれたこの曲は、古都台南の風景や文化からインスピレーションを得たものです。
台南の名所や祝祭を音楽的に描写したもので、4つのパートから構成されています。
(スーユー・ホァン)
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■戦勝公に捧ぐ
作曲:コジモ・ボンバルディエーリ
演奏時間:約5分20秒
第一次世界大戦中(1915-1918)、イタリア軍を率いてオーストリアに勝利し、「戦勝公」の異名をとったイタリア陸軍大将アルマンド・ディアズの偉業を描いた作品。
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■悠久の樹
作曲:萩原友輔
演奏時間:約7分00秒
この曲は「魂」をテーマに作曲しました。
人の生には限りがありますが、それまで生きてきた軌跡(魂)は関わった人々の心の中に生き続けていくのではないでしょうか。
そしてその連鎖は人から人へと限りなく続いていくのだろうと思います。
"悠久の樹"は「果てしなく続く魂の成長」を意味して題しました。
*この譜面は,第11回日本管打・吹奏楽学会作曲賞佳作入選に際し,加筆訂正を加えたものです。
(萩原友輔)
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■メモリアル・マーチ「ニケの微笑み」
作曲:正門研一
演奏時間:約6分10秒
元々が大会の開・閉会式で選手団入退場時のメイン行進曲として作られたこともあり、長めのマーチになっています。
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■フェニックス・ライジング
作曲:ロブ・ウィッフィン
演奏時間:約7分30秒
輝かしく推進力のある作品ですが、ところどころ幻想的な箇所もあり、展開も素早く、飽きさせない作りになっています。
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■イン・メモリアム
作曲:ジャン=フィリップ・ヴァンブスラール
演奏時間:約8分30秒
イン・メモリアム:「~の追憶」を意味するこのラテン語の文章は、故人を偲ぶために葬儀の石碑に刻まれることが多い。
古風な音楽美学に触発され、3つのパートに分かれたこの曲は、世界中のテロ攻撃の犠牲者に捧げるものである。
(Europa Musica Publishingより)
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■「マスター・オブ・ライツ」ハイライト
作曲:ジャン=フィリップ・ヴァンブスラール
演奏時間:約9分30秒
十字軍をテーマにした作品です。
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■ドゥ・セーブル・フレッテ・ダルジャン
作曲:ジャン=フィリップ・ヴァンブスラール
演奏時間:約9分30秒
出版社グレード:3+
北フランスの都市、マルコアの様々な場所や風景を音楽的に描写した作品です。
冒頭の美しく少し寂しげなフルートソロの後、雄大な風景が浮かぶような、そしてどこかヒロイックなメロディや展開が続きます。
風景を描いた作品のようでもあり、特定の物語を音楽化した作品のようでもあります。
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■メンデス
作曲:クリストファー・マーシャル
演奏時間:約8分30秒
メキシコのトランペットの巨匠、ラファエル・メンデスが20世紀半ばに息子たちと一緒に行ったツアーにインスピレーションを得たコンサート序曲。
なんといっても「メキシコのイメージってこうだよね」なトランペットが特徴的です。各種コンサートにぜひ。
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■ラスト・ベルト
作曲:クリストファー・マーシャル
演奏時間:約9分15秒
2本のトランペットに導かれる冒頭の緊張感の高いフレーズ、テーマに沿った工業的なイメージのサウンド、かつての工業の繁栄を想起させるような活力と暖かさなど、様々な要素や側面を映し出した音楽によるドキュメンタリーのような作品。
場面転換が多いですが場面ごとに音楽を断絶させずに、どの場面にもテーマを元にした一本の筋が通っているように意識して作り上げていくと、よりドキュメンタリーっぽさが出てくるかと思います。
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■天からのこだま
作曲:アミル・モルックポーア
演奏時間:約6分00秒
出版社グレード:2.5-3
印象的な美しいメロディーに心洗われる作品。
中高生の初級バンドにもオススメです。
30人弱でも全てのパートをカバー出来ます。
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■センペル・プルス・ウルトラ
作曲:バルト・ピクール
演奏時間:約6分30秒
出版社グレード:5
ドラマティックな展開、雄々しいパッセージ、うなる低音、ピクールらしさが詰まった力強い作品。
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■シーンズ・フロム・モダン・ライフ
作曲:ロブ・ウィッフィン
演奏時間:約9分50秒
出版社グレード:4
「シーンズ・フロム・モダン・ライフ」は、現代の存在を3つの側面から描いた組曲です。
まず「都市の鼓動」(3.20)では、喧騒とギザギザのエッジ、粘り強い神経質なエネルギーが感じられます。
続いて、時代を超越した人生の一面、「雲の展望」(3.30)。
この静かで印象的な動きは、形が穏やかに形成され、そして合体して移動していく様子を表現しています。
最後に、「コーチ・ライド」(3.06)は、バスに乗って躁状態で旅をしている(明らかにM25ではない)(注:M25はイギリスの環状高速道路のこと)。
この疾走感あふれる小曲は、元々はバッキンガムシャー・シンフォニック・ウィンド・アンサンブルのアンコールとして書かれたものです。
この曲は、バスに乗っている間に童謡が出てきて、「The wheels on the bus go round and round」などが出てきます。
(ロブ・ウィッフィン)
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■赤壁
作曲:スーユー・ホァン
演奏時間:約9分10秒
コンテンポラリーな響きとドラマティックさが同居した個性あふれる作品。
歴史的なテーマを緊張感の高いサウンドで描いています。
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■秋の花火
作曲:ジンジュン・リー
演奏時間:約5分50秒
ロマンティックなメロディーと美しく激しい色彩の移り変わりが印象的な作品。
演奏会のちょっとしたオシャレなインパクトやコンクールにもオススメ。
構成もさほど難しくないです。
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■バトル・ステーションズ
作曲:ブライアン・サドラー
演奏時間:約7分10秒
サドラーお得意の映画音楽的なドラマティックさが炸裂しまくっている作品です。
3つのパートに分かれた7分間の間に様々な場面が目まぐるしく展開し、まさに映画のサウンドトラックのようで、ただひたすらにカッコイイ!
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■祝典序曲
作曲:ピート・スウェルツ
演奏時間:約8分30秒
華々しいオープニングとハツラツとしたメロディーが聴き手の心をつかみます。
中間部の美しさもベテランならでは。
演奏会に、コンクールに、どこでも活躍できる作品です。
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■スティーリング・アン・アラブズ・キャメル
作曲:ディートリヒ・ヴァンアケリェン
演奏時間:約6分10秒
ドラマチックでストーリー性があり、かつコミカルなフレーズが面白い作品。
複雑ではないので初級バンドの演奏会やコンクール自由曲にもオススメです。
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■バンドのための交響曲
作曲:アミルカレ・ポンキエッリ
編曲:コジモ・ボンバルディエーリ
演奏時間:約8分30秒
1872年にポンキエッリが作曲した作品を、現在のシンフォニック・バンドの編成に合わせてコジモ・ボンバルディエーリが編曲した版です。
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以上、今日は「次の演奏会にオススメの楽曲:コンサートの中ほどの曲編」でした。
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それではまた次回!