吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

【新作】石川亮太氏編曲「賽馬」(アルト・サクソフォーン&ピアノ)販売開始!



石川亮太氏のレーベル「Lyricism(リリシズム)」からPDF販売されたアルト・サクソフォーン&ピアノの新作「賽馬」の印刷版をGolden Hearts Publicationsから販売開始しました!

曲の詳細は以下の通り。

演奏時間:約3分30秒

この楽譜は二胡奏者の黄海懐(Hai-huai Huang)による疾走感あふれる作品を、比較的自由に取り扱い華やかにアレンジしたものです。芸劇ウインド・オーケストラ・アカデミーの委嘱により2021年に編曲、同アカデミーに所属していた崔師碩(チェイ・シソウ:Shi-shuo CUI)氏に献呈。

賽馬(サイマ)とは競馬のこと。原曲の作曲者自身による演奏も残されていて、楽譜もきちんとした形で整えられています。ですので私が編曲する以前にもこの曲がサクソフォンで演奏されたことはありました。そこで新たな版を作るにあたってはオリジナルな要素を加えて新鮮味を出すこと・・・よりドラマティックな音楽にすることを意識しました。

まずD までのイントロ部分は曲中のモチーフを使った創作になります。原曲では終結部付近で馬の嘶きを模すパフォーマンスがよく行われますが、ここではタンポの開閉音を使い蹄の音を表現します。H の直前までは原曲通りの進行ですが、本来は持続していた和音を動かすことでやや情緒的な印象になっていると思います。H からKまでは原曲にない展開部分で、フィナーレに向けての直線的な盛り上がりを前に、精神的な広がりを持たせる意図で挿入しました。L 以降のコーダは尺を引き伸ばしたほか、本来はd-moll のまま終止するところをg-moll に転調して曲を閉じます。これはフラジオ奏法の難易度が上がるという観点で諸刃の剣と呼ぶべき変更ですが・・・どの音を選ぶにしてもテンションの高い演奏でお客様のハートをグッと掴んでください!

最後になりますが、相変わらずピアノパートにも沢山の音符を配しました。これは伴奏パートではなく共演パート!ですので、負担は大きいと思いますが存分に目立っていただきたく思います。

(石川亮太)

youtu.be

皆様からのご注文をお待ちしております!