吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

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小國晃一郎氏の新作「瀧 廉太郎 2つのピアノ作品より」(金管4重奏)販売開始!




あけましておめでとうございます!Golden Hearts Publicationsの梅本です!


新年早速ですがGolden Hearts Publicationsから新商品です。

 

【金管4重奏 楽譜】瀧 廉太郎 2つのピアノ作品より 編曲:小國晃一郎

www.youtube.com

編成:Bb Trumpet 1
F Horn (Option: Bb Trumpet 2) 
Trombone (or Euphonium) 
Tuba (or Bass Trombone)


【楽曲解説】

この楽譜は瀧 廉太郎(1879~1903)によるピアノ作品を元に編曲しました。「荒城の月」や「花」と言った歌曲が有名ですが、ピアノ作品もこの楽譜に収録されている2曲を遺しています。しかし、瀧は23歳という若さでこの世を去りました。加えて結核で亡くなった為、死後多数の作品が焼却処分されてしまいました。瀧による作曲作品として34曲が確認されており、実際にはより多くの作品を遺しているのではないか、とも考えられているのですが、詳細は今日に至るまで詳(つまび)らかになっていません。また、これらのピアノ作品が、今日では演奏される機会が少ないのも、意外であり残念な事です。

メヌエット
日本人作曲家による初めてのピアノ独奏曲とされています。

「憾(うらみ)」
瀧が最後に書いた作品です。「憾」とは、憎しみ(恨み、怨み)ではなく、「未練」または「無念」と言った意味です。恐らく、瀧は「もっと生きたかった、やりたい事があった、書きたい音楽があった。」と思いながら書いたのではないか…と思います。


演奏について:

メヌエット
原譜には速度標語がなく、冒頭に目安となるメトロノーム記号を記載しています。ある程度奏者の判断に委ねられて良いかと思います。

「憾」
原譜では冒頭に[mf]が付されていますが、それ以降は明確な強弱記号の記載はありません。加えて[rit.]や[a tempo]と言った速度変化記号も一切ないのですが、メロディーの起伏に沿った自然な強弱の変化やアゴーギクはあって然るべきでしょう。

TromboneはEuphoniumで、TubaはBass Tromboneでも演奏可能です。また、Horn奏者がいなくても演奏出来る様、F HornのオプションとしてBb Trumpet 2のパート譜もご用意していますので、ご都合に合わせてお使い頂ければ幸いです。

(小國晃一郎)

 

ぜひ多くの方に演奏して頂ければと思います。皆様からのご注文をお待ちしています!