こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。
本日からは、あらためてGolden Hearts Publicationsで契約している個性あふれる作曲家たちについて、「こんなバンドに合うんじゃないかな」という視点で紹介していきたいと思います。
どんなバンドに演奏いただいても全然構わないどころかウェルカム・トゥ・ザ・ジャングルなんですが、ちょっと絞ってみる感じですね。
今日は「昔懐かしい?安定のクオリティ、ピート・スウェルツ」。
日本では「シリム」「マルテニッツァ」「ウィングス」などの吹奏楽作品で知られる(知られてるのか?)ベルギーの作曲家です。
ここ10年ほどは管弦楽や室内楽の委嘱がほとんどで、主に管弦楽の分野で活動していて、吹奏楽曲はほとんど書いていませんでしたので、いつの間にか忘れ去られていた感も否めません。
以前はde Haskeなどから作品を出版していたのですが、現在は自身の出版社「Zodiac Editions」からの出版がほとんどで、Golden Hearts Publicationsはこの「Zodiac Editions」(スウェルツ氏自身)と契約しているわけです。
元々「Zodiac Editions」でも吹奏楽作品は少なかったのですが、全部出す前に様子を見ようということで最初に「祝典序曲(Festive Overture)」をお預かりしました。
しばらく書いていないといってもその間に他の編成の作品はバリバリ書いていて、その腕はおとろえていません。
若い作曲家ではないので(とはいっても老人でもないのですが)、日本でもデハスケ系の楽譜が人気だったころの、ちょっと懐かしい響きがするのが特徴的です。
なので例えばアメリカの比較的若い世代の作品なんかを聴いて「最近の海外の作品はわからんわ」という感じの人には嬉しい復活という感じではあります。
「懐かしい響きの新しい作品」を探しているバンドにオススメの作曲家ですね。
なんといってもさすがに作品のクオリティは高いので、簡単そうに聴こえてそれなりに難しいとは思いますけれど、演奏する側には骨があり、聴く側には華があり、演奏会にしてもコンクールにしても、多くの人が良い体験を出来る楽曲を提供してくれています。
最初の「祝典序曲」が売れなかったので「これで終わりかな」と思っていましたが、新作の「オノマ」が出来たときには「新作できたから送るぜ」といってすぐにPDFを送ってくれました。
「オノマ」はオーソドックスなスタイルの「祝典序曲」よりも少し攻めている作品で、ユーモラスなメロディと展開が印象的です。少しミステリアスでドラマチック、そしてコンパクトな演奏時間(約5分)。
演奏会のオープニングで使うなら「いかにもオープニングって感じのは避けたい」っていうバンドにうってつけですね。
もちろんオープニング用に用途が限定されているわけではないので(他の誰の曲でもそうですが)、好きな場面で演奏していただきたいなと思います。
スウェルツ氏の作品はこちらから。
https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1631139&sort=n
どちらの作品も各商品ページでフルサイズの試聴とフルスコア閲覧が出来ますので、ちょっと見たり聴いたりしてみてくださいね。
今日はこの辺で。
スウェルツ氏の作品はヤフーショッピングでもお買い求め頂けます。