こんにちは!
Golden Hearts Publicationsの梅本です。
「今日の1曲」として、週2-3回、Golden Hearts Publications作品のご紹介をしています。
参考音源を聴くだけでも良いので、少しだけお時間をください!
今日はクリストファー・マーシャルの吹奏楽作品「ラスト・ベルト」をご紹介します。
■原題または洋題:Rust Belt
■作曲者:クリストファー・マーシャル(Christopher Marshall)
■演奏時間:約9分15秒
■日本国内での印刷代行:Golden Hearts Publications
米国空軍士官学校バンドおよび指揮者ダニエル・L・プライス中佐による委嘱作品
2017年2月13日、シャンティ・サイモン大尉指揮により初演
「ラスト・ベルト」とは、かつての強力な産業部門の縮小による経済の衰退、人口の減少、および都市の崩壊を指す、アメリカ合衆国北東部、五大湖および中西部の州にまたがる地域の用語です。
「ラスト・ベルト」は、廃工場や遺棄された界隈など、この地域の画像を特集したフォト・エッセイに触発されました。
音楽はそれらの場所に浸透していた活気、ブルーカラーのエネルギーと楽観主義を示唆しています。
それは良き時代の住民の郷愁と、関連性と尊厳への回帰のための彼らの切望を呼び起こします。
音楽の素材は、メロディまたはベースのいずれにおいても一貫して使用されている12音の「行」から生成されます。しかし、常に三和音の背景の中にあります。
工業的なテーマを反映して、アンビルとスティール・ドラムを含む金属製のパーカッションが多用されています。 そしてサイレンも際立ってフィーチャーされています。
(クリストファー・マーシャル)
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2本のトランペットに導かれる冒頭の緊張感の高いフレーズ、テーマに沿った工業的なイメージのサウンド、かつての工業の繁栄を想起させるような活力と暖かさなど、様々な要素や側面を映し出した音楽によるドキュメンタリーのような作品。
場面転換が多いですが場面ごとに音楽を断絶させずに、どの場面にもテーマを元にした一本の筋が通っているように意識して作り上げていくと、よりドキュメンタリーっぽさが出てくるかと思います。
ぜひ次回演奏会の選曲候補に入れてみてください!
商品ページはこちら。
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▼作曲者紹介:
クリストファー・マーシャル(Christopher Marshall)
フランス・パリで生まれのニュージーランド人で、現在はアメリカのオーランド在住。はじめての吹奏楽作品はニュージーランドにいた頃に指揮者のティモシー・レイニッシュから委嘱された2000年の「Aue!」で、続いて委嘱を受けた「ロム・アルメ変奏曲(L’homme arme: Variations)」が世界中でヒット。その後2006年にアメリカに移住した。
今日は以上です!
次回の「今日の1曲」をお楽しみに!