吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

平成30年7月豪雨への義援金プロジェクト結果報告

2018年7月分のGolden Hearts Publicationsの楽譜のご注文を対象とした「平成30年7月豪雨への義援金プロジェクト」の結果をご報告させていただきます。

対象期間内のGolden Hearts Publicationsの楽譜のご注文は1件、販売価格から制作費用(印刷製本費、作家への支払い、他システム諸経費)を除いた利益は400円でした。

この400円をYahoo!基金を通じて寄付を行いました。

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ご購入頂いたお客様、ご購入をご検討頂いた皆様、プロジェクトを他の方にお伝えいただいた皆様、ご協力いただいた全ての皆様に感謝申し上げます。

セレクトショップの「WBP Plus!」も過去最高の売上でしたが、それでも生活費をまかなえるほどの利益ではなかったため、誠に残念ですがWBP Plus!の売上からの寄付は出来ませんでした。

プロジェクトとしてはこれで一旦終了となりますが、まだまだ被災地ではボランティアが必要な状態のところも多いようですし、県で義援金の受け付けもしています。状況を見ながら、引き続き寄付については毎月検討をしてまいります。

今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

Golden Hearts Publications 2018年7月の新規取扱商品一覧

2018年7月に新規登録した作品の一覧です。

商品ページからフルサイズ試聴、サンプルスコア閲覧が出来ますので、

ぜひアクセスしてみて下さいね。


吹奏楽の楽譜

メタモルフォーシス(Metamorphosis)
作曲:アンソニー・オトゥール

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=132969398

演奏時間:約9分45秒
出版社(作曲家)による設定グレード: 5


■プロ・ヒューマニテイト(Pro Humanitate)
作曲:アンソニー・オトゥール

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=132969401

演奏時間:約3分20秒
出版社(作曲家)による設定グレード: 4


■朝が来るまで(Until Morning Come)
作曲:アンドリュー・ボス

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=132969397

演奏時間:約6分30秒
出版社(作曲家)による設定グレード: 3.5


■きらめく情熱の中で(In Shimmering Ardor)
作曲:ダニエル・フレンチ

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=133640267

演奏時間:約6分20秒
出版社(作曲家)による設定グレード: 4


■アズ・スキャッタード・バイ・ウェイブス(As Scattered By Waves
作曲:ダニエル・フレンチ

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=133640262

演奏時間:約7分15秒
出版社(作曲家)による設定グレード: 5


■ディセンディング・ブルー(The Descending Blue)
作曲:ダニエル・フレンチ

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=133640259

演奏時間:約10分10秒
出版社(作曲家)による設定グレード: 5

 


現在Golden Hearts Publications Online Storeではセール開催中!

また本日ご注文分までですが、Golden Hearts Publicationsの出版・印刷代行作品の利益を平成30年7月豪雨の被災地に寄付するプロジェクトを行っています。

選曲や勉強用にポケットスコアをお買い上げ頂くだけでも募金につながります。

ぜひご協力をお願い申し上げます。

平成30年7月梅雨前線等による大雨被害の義援金プロジェクトにご協力をお願い申し上げます - 吹奏楽楽譜・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=f10

Golden Hearts Publicationsこぼれ話~こだわりとニーズの溝

 

こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

7/11から、あらためて僕がGolden Hearts Publicationsをやりながら気づいたことやGolden Hearts Publicationsにかける想いなど、色々とお話しを始めています。

おしとやかにぶちまけていきたいと思いますのでしっぽりとお読みいただければ幸いです。

今日のテーマは「こだわりとニーズの溝」としました。


前回少しお話しましたが、最初はディートリヒ・ヴァンアケリェン氏とのディスカッションを経て、そして印刷会社を見つけて、スコアの用紙を目に優しく肌触りも良い「ビオトープ」を使うことで始めました。

ですがこれが全然売れないわけです。元々ビオトープを使っていないB5やA4サイズのポケットスコアや、安価なアンサンブル譜は少しだけ売れました。

もちろんプロモーション不足もありますしサンプルを作って十分にお配りする資金もなかった(今でもない)ので、その辺りも関係しているかもしれませんが、さすがに何か月も売れない日が続くと、「これって求められてないんじゃないか」という気分になってきます。

売りたいものと、お客様が欲しいもの、つまり「こだわりとニーズの間に溝がある」という状態ですね。楽譜に限らず、ハイスペックな製品を作りたい、そしてそれを提供したいという生産側の想いと、実際に使う側が求めている製品スペックの間に大きな隔たりがある場合があります。SACDとかブルーレイオーディオみたいなもんですかね。欲しい人はいるけどかなりニッチになります。

Golden Hearts Publicationsで言えば、それが楽譜の用紙スペックにあるのではないかという風に考えました。潜在的か顕在的か、人によって様々ですが、「小さい楽譜は読めない」というのはまあ共通としてあるだろうなとは思っていました。だからといって未許諾のコピーを認めているわけではないですよ。当たり前ですよね。

ですから実際に使用するスコアのサイズはB4かA3、ここは譲れないわけです。ここはニーズどうこうの問題だけではなくて「違法性があることを認識しないでコピーしている」という現場の情報がちょくちょく入ってくる以上は、出版社として対応すべき問題です。最初から大きいサイズで販売すれば違法コピーを(知ってか知らずか)する必要もないわけですからね。

ちなみに法的には本人がそれを違法かどうか知っているか知らないかは関係ありません。なのである日突然民事請求だとか刑事罰とか食らってもどうしようもないわけですね。

そうならないために、お客様を守るためにも、拡大コピーしなくても良い状態で販売する、というのは重要かと思います。

なのでそれはよほど段数が少なくてA4スコアでも演奏(指揮指導)に支障がないということであれば考えますが、そうでない限りは、ねえ、というところです。

そこでニーズとの乖離があるとすれば「ビオトープ」とその価格だろうな、というところに一旦落ち着きました。ビオトープ、是非使ってほしいのですが、バンドの予算もあるので、そのあたりのニーズとマッチしないのでは、ということですね。

「高級な見やすいスコアなんていらんから安い方がいい」というニーズ。これにどう寄せていくかが課題でした。すでに付き合いのある印刷会社をいくつかあたりましたが、3社のうち2社は作れなくて、1社でなんとか安価に作れるようになったので、現在の安価版につながっています。

もちろんこれは当初の契約にはなかったことなので、各作家さんに同意を得ています。

お陰様でだいぶ安く提供できるようにはなったので、バンドの予算内でやりくり出来るようになっている楽譜もあると思います。

ぜひ改めて色々とのぞいてみてほしいですね。


他にもニーズとのズレってのはあるのかもしれませんが、ちょいちょい修正改善していければなあと考えています。

 

今日はこの辺で。

Golden Hearts Publicationsの出版・印刷代行商品はこちらです。

https://www.goldenheartspublications.com/

ヤフーショッピングでもお買い求め頂けます。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/wbpplus/goldenhear.html

 

マーフィー・ミュージック・プレスのカタログよりダニエル・フレンチ氏の吹奏楽作品3タイトルを追加しました!

マーフィー・ミュージック・プレスのカタログに新しく追加された、ダニエル・フレンチ(Daniel French)氏の吹奏楽作品3タイトルを追加しました!

フレンチ氏は1988年、イリノイ州ロックフォード生まれ。マンハッタン音楽学校でリチャード・ダニエルプールに作曲を学び、作曲の学士号を取得しました。2018年現在、カリフォルニア大学ロサンゼルス校の音楽学部で博士課程におり、イアン・クラウス(Ian Krouse)とポール・チハラ(Paul Chihara)に作曲を学んでいます。すでにオーケストラ、吹奏楽、室内アンサンブル、声楽のための音楽を含む様々な作品を書いています。

 

今回追加したのは以下の作品です。

【吹奏楽 楽譜】きらめく情熱の中で 作曲:ダニエル・フレンチ - 吹奏楽楽譜・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)

【吹奏楽 楽譜】アズ・スキャッタード・バイ・ウェイブス 作曲:ダニエル・フレンチ - 吹奏楽楽譜・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)

【吹奏楽 楽譜】ディセンディング・ブルー 作曲:ダニエル・フレンチ - 吹奏楽楽譜・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)

 

すべてフルサイズ試聴、スコア閲覧可能ですので、ぜひ一度(二度三度)お聴きください!フルスコアのみの販売もあります!

 

 

 

 

 

 

マンチン・ドナルド・ユー作曲「エマージェンス」「ワンネス」の実演音源をYouTubeにUPしました

マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu)の「エマージェンス」「ワンネス」の実演音源が届きましたので、静止画に音をつけたものをYouTubeにUPしました。

はてなブログには動画貼れないそうなので(JASRACと提携してないとかそんな話)、各商品ページへのリンクを置いておきます。

各商品ページからYouTubeのそれぞれの動画に飛べますので、クリック(またはタップ)してみてください。また各商品ページではスコアも全ページ無料で閲覧出来ます。スマホだとサイズが厳しいので、タブレットかPCでご覧いただくことをお勧めします。

【アルト・サクソフォーン/ヴァイオリン/ピアノ 楽譜】エマージェンス ( Emergence ) 作曲:マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu) - Golden Hearts Publications Online Store

 

【アルト・フルート&ピアノ 楽譜】ワンネス Oneness 作曲:マンチン・ドナルド・ユー(余文正:Man-Ching Donald Yu) - Golden Hearts Publications Online Store

Golden Hearts Publicationsこぼれ話~高くなっても大判スコアにする理由

 

こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

7/11から、あらためて僕がGolden Hearts Publicationsをやりながら気づいたことやGolden Hearts Publicationsにかける想いなど、色々とお話しを始めています。

おしとやかにぶちまけていきたいと思いますのでしっぽりとお読みいただければ幸いです。

今日のテーマは「高くなっても大判スコアにする理由」としました。


これまでも何度か触れてきましたが、Golden Hearts Publicationsの最初の契約作曲家であり、Golden Hearts Publicationsを始めるきっかけとなった作曲家はベルギーのディートリヒ・ヴァンアケリェンです。

 https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1631140&sort=n


日本国内での印刷代行をするにあたり彼が自信で販売している楽譜の仕様を確認しました。再現性を高めるためですね。

彼の仕様はフルスコアについてはA3サイズ、用紙はビオトープを使っているとのことでした。パート譜についてはちょっと忘れましたが、確かコピーされたものと区別出来るように色のついた紙を使うとかそんな感じだったと思います。

特にスコアについてディスカッションをしたわけですが、「吹奏楽は段数が多くなるからA4だと読めないよね」「紙が照明に反射すると指揮者はやりづらいよね」など、色々「確かになあ」と思うところがありました。彼は顧客である指揮者の目線でスコアを作っていたわけですね。そこに作る側の理屈なんてないわけです。

これに共感するところが多かったので、まず最初は彼の仕様をGolden Hearts Publicationsの基準としました。

ただ日本全国探しましたが、A3サイズをリング製本でビオトープを使って1部から受注生産、というのに対応出来る会社でなおかつ品質も良くビジネスパートナーとしてまともに話が出来る会社は皆無に等しく、なんとかなんないかなあと探し回ってようやく見つけたのが今の印刷会社です。散々日本全国問い合わせておいてまさかの広島でしたけど。現在は印刷会社はすべて広島で、大判ビオトープ、A4以下の商品、にわけて3社使い分けています。

実際に見てみるとわかるんですが、吹奏楽で小編成でないものは、やはりA4だと見づらいですよね。見づらくないですか。どちらかというと見づらいですよね。見やすくはない。

なのでA3、あと海外にはないそうですがB4、この2つのサイズをスコアサイズの基本としています。

これが、まずビオトープが高いのと、A4よりサイズが大きくなると印刷費が高くなるので、結果的にスコア分の制作原価が高くなります。

それでもおそらく輸入するよりは安くて早く提供できるかなというところなのですが、ビオトープを使っていない、大判でも自社のレーザープリンターで印刷できる、そういう会社さんの商品に比べると高いですので、最近になって各作家さんの了承を得て、安価版をご用意しました。

安価版はスコアサイズは変わりませんがビオトープを使わずに色上質紙を使います。照明の反射の部分で本意ではない形ですが、日本のバンド、特に学校の部活動は予算が決まっているところの方が多いかと思いますし、予算を超えた額の楽譜を買うのは難しいだろうということで、主に予算で苦しんでいるバンド向けにご用意しています。なので予算に余裕があればビオトープ(安価版に対してDX版という名称にしていますが)をご購入頂いた方が、後々指揮者の方にとってはよろしいかと思いますね。

僕もしょっちゅう腰を痛めたりしてたので整体に行ってたんですが、僕の場合は一日中パソコン使っているので、目の疲れから首やら腰やらに疲れがきてるって言われましたね。そこでブルーライトカットのフィルムを画面に貼ったら、だいぶ首や腰は疲れにくくなりました。かれこれもう1年くらい整体行ってないですね。

何の根拠もないんですが(ないのか)、もし指揮者の方(指揮をする機会が多い方)で首から下がどこか痛いとか疲れてるとかいう場合は、目の疲れが原因の場合もあるので、PCにはブルーライトカットフィルムを貼り、スマホは必要以上に見ない、そしてスコアは大きいサイズのビオトープ用紙を使う、と(笑)

他所には他所の事情やお考えがあるので決してA4サイズのスコアに対して「悪だ!撲滅しろ!」とは思いませんが、「読めないので拡大コピーして使っている」とかそういう現場の声を聞くと、やはり吹奏楽のスコアは小編成でない限り(段数が少なくない限り)は、大きいスコアも選択肢に入れてあげるといいんじゃないかなと思う昨今です。なおかつビオトープが広まれば面白いなと思いますが、そこまでの需要が指揮者側になければGolden Hearts Publicationsが安価版で出しているような色上質紙で良いのかもしれません。(普通紙とか普通の上質紙は色が明るすぎるのでやっぱり目に痛いですよね)

販売譜で大量ロットで生産して、なおかつパート譜を基準にサイズを考えて、小売店に並べることを考えるとA4になるんでしょうけど、今どきの出版社って小売店だけじゃなくて自社ショップ持ってますよね?だったら自社ショップでA3とかB4のスコア販売してもいいんじゃないかなとは思います。特に年とるとキツイんですよねA4スコア。


そんな感じでGolden Hearts Publicationsの吹奏楽のフルスコアは作曲家からの指定がない限りはA3/B4選択制なんですが、高すぎて勉強用とか選曲用には向かないので、A4またはB5に縮小した、指揮用ではないサイズのものを「ポケットスコア」として安価でご用意したりしています。まあ、やっぱり指揮をするにはちょっと無理があるサイズなのであくまでも勉強・選曲用っていう用途におのずと限られてきますね。

A4スコアが見づらいから拡大コピーするってのは違法コピーにもつながるところなので(ちゃんと複製の手続きをしていれば違法ではないですがどえらい高いらしいです)、業界全体的にスコアサイズの見直しや選択肢の増加の動きが起これば、演奏する側も快適になるんじゃないかなあと思う次第です。


今日はこの辺で。

Golden Hearts Publicationsの出版・印刷代行商品はこちらです。

 吹奏楽楽譜・アンサンブル楽譜の出版・販売|Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)

ヤフーショッピングでもお買い求め頂けます。

吹奏楽などのCD・楽譜 WBP Plus! - Golden Hearts Publications(日本の出版社(Japan))|Yahoo!ショッピング

 

Golden Hearts Publicationsこぼれ話~海外作品の現状と作曲家の願い

 

こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

このブログではこれまで作曲家の紹介や新着情報をお届けしてきましたが、作曲家紹介も一段落したいので、あらためて僕がGolden Hearts Publicationsをやりながら気づいたことやGolden Hearts Publicationsにかける想いなど、色々とお話していければと思います。

おしとやかにぶちまけていきたいと思いますのでしっぽりとお読みいただければ幸いです。

まず今日のテーマは「海外作品の現状と作曲家の願い」としました。

とはいっても別に詳しいわけでも何でもないので、経験上こう感じたとかこういうことがありました、というお話しかできませんが、ちょっと書いてみましょう。

一昔前までは海外の作品はそこそこ大手の出版社から出版されて世界中に代理店を置いて流通していくという形がメジャーだったと思います。

今でもメジャーな手法だと思いますが、ここ10年(もっと前からかな?)くらいから増えてきたのが「自分の出版社を立ち上げて自分のウェブサイトで売る」という形です。出版社を立ち上げるといっても法人化しているかどうかはまた別だったりしますが、「なんちゃらミュージック」みたいなブランド名を付けて自分で売るってことですね。自費出版みたいな形です。だいたいの場合は受注生産かもしれません。実態はよくわかりませんけど。

英語が比較的通じる国であれば、それで多くの国に広めることも出来ますし、何より1冊売り上げた時の利益も大きいし、自分で自分の作品をコントロール出来るという点は作曲家にとってのひとつのメリットだと思います。どこの誰に売ったかも分かりますしね。

昔は出版社にカタログCDを作ってもらって、というプロモーションの流れもありましたが、今はYouTubeやSoundcroudがありますし、必ずしも出版社に預けてカタログCDに収録されないとダメというわけでもないかと思います。

ただ、英語がなかなか通じない国には情報が届かないというデメリットもあるわけです。

そこで登場する国のうちのひとつが日本ですね。大手ショッピングモールですら多言語対応はおろか英語にすら対応してないですからね。

日本では吹奏楽が盛んらしい、自分の国からも売れてる作曲家が出ているらしい、みたいなことは自費出版している作家さんも様々な友人知人のネットワークで知っている人も多い感じがします。

Wind Band Press(Golden Hearts Publicationsと同じONSAの事業で、最初に始めた事業)を始める以前から海外の一部の作曲家とはプライベートで交流があり、彼らの状況も知っていたので、僕も「日本で成功するためにはどうすればいいか」みたいな海外の作曲家に向けた英語のブログなんかを書いていましたね。

成功法則みたいなのはないので「こういうことをやって知ってもらうようにしようね」とかそういう内容だった気がします。もう何を書いたか覚えてないです。(えっ)

ただそういう活動をしていく中で、「僕の作品、日本で演奏されてほしいのねん!」という相談を受けることもあったりして、特にそれを熱望していたのがディートリヒ・ヴァンアケリェンですね。彼は日本語の勉強を始めちゃうくらいに「日本で演奏されたいし日本に行きたいし」みたいな熱い想いを持っています。

Golden Hearts Publicationsは彼の想いに応える形で始まったのですが、他の自費出版をしている作曲家にもたくさん声をかけてみると、やっぱり「日本で演奏されてほしい」という想いはあるみたいですね。想いの強さや優先順位は人それぞれなので、ディーラーとして僕に作品を預けるかどうかも人それぞれですけど。

ですからGolden Hearts Publicationsが印刷代行をしている作曲家は「日本で自作が演奏されてほしい」という想いが比較的強い作家さんということですね。

香港のマンチン・ドナルド・ユーのように印刷代行じゃなくて出版社として預かってくれという先方の希望でGolden Hearts Publicationsから出版している作曲家もいます。ユーさんの場合はグローバル戦略というか、世界各地の出版社から色々な作品を出している方なので、日本に関してはたまたま知りあった僕に木管がらみの室内楽作品は任せるみたいです(みたいですってのもなんですけど)。

海外の情報については、お詳しい方であれば僕よりも詳しいでしょうし、もっと大手の出版社をディーラーにしている作曲家もいらっしゃいます。

ただ日本国内にどれだけ詳しい人がいても、詳しくないその他大勢の人に伝わらなければ、その作品は存在しないとの同じようなものなので、「日本で演奏されてほしい」と願う作曲家の方が僕を頼ってくれるのであれば、微力ながらパワー全開でやりたいと思いますし、これまでそういった作曲家の存在すら知らず、作品の存在も知らなかった方々に情報が伝わり、「あーこの曲やりたいっすわ」ってなって、実際に演奏してみて「あーこの曲演奏できて良かったっすわ」ってなればとても嬉しいですよね。

作曲家もハッピー、演奏する側もハッピー、それを結び付けられたら僕もハッピー。関わった人が皆ハッピー。これって素敵だなと思います。

なので、曲の好き嫌いは人それぞれありますが、「演奏されたい作曲家」と「演奏したい人」をマッチング出来るように頑張る、という次第です。

今日はこの辺で。

 というわけでGolden Hearts Publicationsの出版・印刷代行商品はこちらです。

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1660139&sort=n