吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

Golden Hearts Publicationsの作品応募はこんなことを「気にしていない」というお話

 

 

こんにちは!

Golden Hearts Publicationsの梅本です。

以前から地味に作品募集のページは設けてあるのですが、もう少し最近の動きと絡めてお話してみようかと思います。

 

1. 楽器編成はあまり気にしていない

Golden Hearts Publicationsは「吹奏楽・管楽器・打楽器などの出版」とうたっているのですが、弦楽器が入っているものやピアノ・ソロ、ギターの作品なども出しています。なかにはウーリッツァーやグンデルが入っている作品もあります。

このあたりは、すでに出版している作家さんから相談された際に、「うちに来るお客様はピアノやギターの人は少ないと思うけど、どうする?」なんてことをお互いに相談しながら決めることが多いです。

ですので、例えば、初めての持ち込みがピアノ作品でも構いませんし、他の出版社の方針に合わない編成で、どこからも出しにくいような楽譜でも検討します。

ただし、吹奏楽や管楽器、打楽器などに比べると、それ以外の編成は売れにくい傾向にあります。例えばピアノなどの作品数はまだ少ないので、そういったことも関係しているかもしれません。

 

2. 吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストは気にしてない

出版を検討するにあたって、「これは吹奏楽コンクールでウケそう」「アンサンブルコンテストでウケそう」ということは気にしていません。

自分でスコアを見て、サンプル音源を聴いて、「良いな」と思ったらOKです。(判断に迷った時には知り合いのプロの奏者に「これどう思います」というような相談をすることもあります)

コンクールやコンテストのシーズンになれば、演奏時間などで絞って、コンクールの規定時間に収まる作品は「コンクールにオススメ」などのプロモーションはしますが、もともとコンクールを狙って出版するわけではないので、「定期演奏会でも依頼演奏でも、または公演でなくても、どこかで演奏されてくれればそれで良い」というスタンスです。

 


3. 作曲年は問わない

別に「新曲」である必要はないと考えていますので、作曲年は問いません。

 

4. 知名度も気にしない

作家さんご自身の知名度であったり人気であったりそういったものは考慮しません。どのジャンルでもまだそれほど知名度もなく・・・という方でも、クラシック音楽の人気者であっても、作品だけを見て等しく検討します。

 

5. これまでに作品応募から採用した作品

作品の採用前の段階では、海外からふらっと売り込みがあることもあれば、国内であれば他の作家さんから紹介されることもありますし、こちらからお声がけする場合もありますが、作品応募ページを見て応募される方もいらっしゃいます。

必ずしも採用するわけではないので見送らせていただいた作品もありますが、現在のところ、下記の日本の作品は作品応募ページからの持ち込み(それまで全く知り合いでもなかった関係)きっかけで出た作品です。

【サクソフォーン3重奏 楽譜】サクソフォーン3重奏の為の音楽絵巻〜合戦〜 作曲:尾野寺真未

【フレキシブル4重奏 楽譜】「クリスマス讃美歌選集」吹奏楽の為のフレキシブル四重奏 編曲:小國晃一郎

「クリスマス讃美歌選集」は企画としての面白さもありました。「こういう楽譜があったら便利かな」という視点ですね。

小國晃一郎さんとはその後も「こういう楽譜はどうでしょう」とお互いに企画を相談しながら楽譜を作っていたりします。

 


6. 著作権管理団体への登録について

Golden Hearts PublicationsはONSAという屋号の個人事業主の運営するブランドなので、JASRACなどに「出版者」として登録する要件を満たしていません。JASRACなどの音楽著作権管理団体への作品登録(信託契約)は各自で行っていただく必要があります。詳しくは信託を行いたい団体にお問い合わせください。

 

7. 編曲作品について

編曲作品についてはPDでない限りは著作権者から編曲許諾を得ていることが前提です。販売の許諾が下りない場合もありますのでその場合は残念ながら販売不可となります。


その他詳細については、作品応募のページでご確認ください。

作品募集!Golden Hearts Publicationsでの作品出版や販売委託についてのご案内