こんにちは!
Golden Hearts Publicationsの梅本です。
今日は2022/6/23のメルマガのバックナンバーです。
ブログでは過去に細かく伝えてきている「こだわり」をざっくりとまとめた回になっています。
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▼2022/6/23のメルマガより
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今日はあらためて、Golden Hearts Publicationsから出版されている楽譜や、Golden Hearts Publications運営上のこだわりなどについて少しお話したいと思います。
だいたいの話はブログで細かく書いているので、もしご興味があればブログもぜひご覧ください。
■成り立ち
元々は、ベルギーの作曲家のバルト・ピクールから、ディートリヒ・ヴァンアケリェンを紹介されたことから始まります。
彼は自費出版の吹奏楽作品を日本でも演奏されたいと思っていて、販売代行をしてくれる日本の会社を探していたのですが、なんせ閉鎖的な業界ですから、「誰それ?」という人の作品を扱う会社なんてないわけです。
コンクールで人気が出たら群がるんでしょうけどね。
いくつかの出版社を当たりましたが話が進まないので、「じゃあ僕やるわ」といって始めることになりました。
これがGolden Hearts Publications誕生の瞬間です。
■吹奏楽のスコアは大判
出版事業を始めるにあたって、ヴァンアケリェンの吹奏楽作品は当時2作品しかなかったので、バルト・ピクールほか、Wind Band Pressで知り合っていた他の作曲家にも声をかけ、海外作曲家については現在のようなラインナップになっています。
始める前に日本の演奏現場の知り合いの多くにいろいろと事前リサーチをしました。
パート譜のページ割とか、紙質とか、製本とか、スコアの話、そして「コピー」の状況などです。
特にスコアについては、ほとんどの(日本の)出版社の販売楽譜はA4サイズなのですが、
「それだと指揮するときに読めないから拡大コピーしている」
という声が多かったです。
「それ違法なのでは・・・」
と考えましたが、出版社が大判スコアを用意していないのだから読めなければコピーするしかないですよね。
読める人はそのままで良いですし、合法なコピー(JASRACに複製手続きをする)もありますが、やはり出版社が大きなスコアを用意していないことが違法コピーを助長することになっていないか、と考えました。
そのため、Golden Hearts Publicationsから出版する吹奏楽の楽譜は、基本的に大判スコアです。
手軽に読めるようにA4サイズのスコアも別売りしていますが、スコア+パート譜セットで同梱するスコアはA3かB4を選んでもらうようにしています。
■役に立つ楽譜
最初から「吹奏楽専門」ではなかったですし、室内楽にしても「アンコン仕様」ではないので、割りとマーケットの主流からは離れるのですが、「役に立つ楽譜」を企画したいとは考えていました。
楽譜の応募をきっかけに小國晃一郎さんと知り合ったことで、フレキシブルのデュオやトリオほか、コロナ禍ではアヴェマリア集など、コンセプトを決めた楽譜を出せるようになりました。
フレキシブルデュオは、僕の知り合いから
「今年のうちの吹奏楽部、部員が二人しかいないのよ」
という話を聞いたことがきっかけです。
部員数の減少の話はあちこちから聞いていましたし、各社フレキシブルバンドの楽譜も出していますが、「部員が二人しかない吹奏楽部」でも楽しめる楽譜を作りたいと考えました。
アレンジできる曲は限られてくるのですが、「二人で合わせることが出来ない」という状況をなんとかしたかった、なんとか楽しい思い出の一欠片になりたかった、という気持ちが強いです。
フレキシブルトリオはそれの拡大版で、「三人の部活もあるよね」ということでいまジワジワと増やしていこうとしているところです。
そういう「役に立つ」という観点だと、やっぱり吹奏楽コンクールやアンサンブルコンテストの規定時間に合うような曲も少しは必要だな、と思いますが、オリジナル作品については「イベント本位」ではなく「曲本位」で出版を決めているので、たまたま規定時間に合うものがあれば特集などでオススメする、という形を取っています。
ほかにも細かくいろいろなこだわりはあるのですが、ざっくり大きいところでは上記のようなことです。
「そんなことを考えながらやってたんだな~」
となんとなく知っていただければと思い、今日はそんなお話をしてみました。
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以上、メルマガバックナンバーでした!