こんにちは!
Golden Hearts Publicationsの梅本です。
今日は、Golden Hearts Publications誕生のきっかけとなった、
ベルギーの作曲家ディートリヒ・ヴァンアケリェン(Dietrich Van Akelyen)との出会いなどについて書いてみようと思います。
ディートリヒ(以前はMr.ヴァンアケリェンと呼んでいましたが今ではファーストネームで呼び合っています)との最初のコンタクトは、
Wind Band Pressを始める以前にさかのぼります。
当時僕は仕事がなくなって失業保険で暮らしていて、
特に次の仕事も決まらずボーッとしておりました。
その頃すでにFacebookで多くの海外の作曲家と友人になっていたのですが、
彼らの作品がどうも日本で演奏されている気配がなく、
もったいないなあ~と思っていた頃です。
そこでヒマを持てあましていた僕は、
彼らに向けて英語のブログを書きました。
こんなブログです。
howtobesucessfulinjp.blogspot.jp
で、彼らに
「こんなブログ書いてるから見てね」
とメッセージを送っていたわけです。
■きっかけは多分バルト・ピクール
ある日、日本では「交響曲第0番」「ガリア戦記」で知られる
(というか知られていたとしてもそれくらいしかない)
ベルギーの作曲家のバルト・ピクール氏と色々やり取りをしていて、
そのブログを他の作曲家の友人にも伝えるよ~なんていう話になったのですが、
数日後にFacebook経由でメッセージを送ってきたのがディートリヒでした。
こんな曲書いてるから聴いてね、って感じだったと思いますが、
「凄い面白い曲書く人だな」という印象でしたね。
その後僕は失業保険も切れ、
特にどこかに転職するわけでもなく、
Wind Band Pressをスタートさせました。
windbandpress.net
比較的早い段階でディートリヒの紹介記事を書いたのですが、
まだWind Band Pressもヨチヨチ歩きだったこともあり、
まあこれが反応うすいのなんのって、
もう悲しくなるほどでしたけれど。
windbandpress.net
■最初の契約
そんなディートリヒから、ある日
「僕の作品をプロモーションしてくれる日本の出版社を探しているんだけど、どっかいいところない?」
というメールが届きました。
正直このご時世に海外作品のプロモーションをする出版社もないだろうと思いつつ、
当時、僕はある出版社のお手伝いを少ししていたので、
そちらにも振ってみて、契約に向けて動いていたはずなのですが。
なかなか話が前にすすまない間に、
僕自身がその会社のお手伝いを辞めてしまいました。
なので、すまんのうと思いながら事情をディートリヒにメールしたところ、
「まだ契約してないよ」
って話だったので、それはイカンよねってことで
「じゃあ僕やろうかそれ」と提案したところ
「やってよ」っていう流れで、
「よしやってみよう」という感じでGolden Hearts Publicationsの準備が始まります。
そこから彼と詳細を詰めて行って、
彼が最初の契約者となりました。
現在Golden Hearts Publicationsが
スコア+パート譜セットに含まれるパート譜を最小限に抑えているのも
ディートリヒ自身の販売方法にヒントを得ていますし、
フルスコアに使用しているビオトープという用紙も、
ディートリヒの案です。
照明の反射がほとんどなく、見やすいことこのうえない用紙です。
あまりこの用紙を扱っている印刷会社もないし、
(紙屋さんから買うのですがとにかく高い、スコア1冊20万円という見積りもありました)
A3の製本が1冊から出来る製本会社もないし、
見つかったとしても先方の仕事がずさんで契約がとん挫したりとか、
まあ色々ありましてかなり時間がかかりましたが、彼はその度に
「ベストなものが作れるようになってからでいいから君のペースで進めてくれ」
と待っていてくれて、本当に助かりました。
とはいっても彼は吹奏楽の作品をそんなに書いていなくて、
当時2作品しかなかったので、
ベストな印刷製本会社を見つけるまでの間に
Wind Band Pressでやり取りのあった他の作曲家の中から
自費出版をしている作曲家にコンタクトを取り、
少しずつ契約を増やしていって、
今に至ります。
そんなミスター・ナイスガイ、ディートリヒ・ヴァンアケリェン。
作品の面白さ、ユニークさはGolden Hearts Publicationsの取り扱いの中でも随一です。
商品ページでフルサイズの音源が聴けますので、
ぜひチェックしてみてくださいね。