ここ1ヶ月位、バルト・ピクール氏とやり取りしながら日本版を作っていたスケールブック「飽きずにできる 旋律的スケール練習」のクラリネット版の販売を開始しました!
「元のタイトルでは日本では通じないよ」から始まり「用紙はこの厚みじゃないと嫌だ」「この文言を入れる」「もうちょっと変える」など、色々ありましたが無事にここまでたどり着きました。
他の楽器の版もあるのですが、まずはクラリネット版の反応を見てから他の楽器の日本版を作る、というピクール氏の方針があるので、ひとまずこれをクラリネット奏者の皆さんは買ってみてください!
僕もクラリネットアマチュアなので確認していますが、普通のスケールブックではないので、単に「はい上昇してはい下降して、はい次は分散和音です」みたいな感じではないです。すごく楽しいスケール練習という感じですね。
かといってまったくスケールブックではないかというとそうでもなくて、元のタイトルにある「LICKS(リック)」という表現がピッタリな楽譜ですね。
リックという言葉はクラシック音楽における「オスティナート」のような意味で、ロックやジャズで繰り返される「短い定形フレーズ」のような感じです。
今回は「音階」と「和音(分散和音)」を組み合わせたものがピクール氏の言う「リック」になります。普通の退屈なスケールが始まるかと思いきやメロディックに展開していったりする感じですね。作曲家ならではのスケールブック、という感じがします。
内容としては、月曜日から日曜日までの7日間の旋律的スケールが用意されています。みっちりやってもいいですし、1日1回、5分程度のウォームアップとしても使うことが出来ます。本文は解説なども含めて全34ページ。
毎日続けることを目的にしていますので、難しいところは飛ばしたり出来るようにもなっています。
スコアに記載のQRコードを読み込むと、特設サイトで自分のスピードや必要性に応じてサポートのための伴奏トラックを見つけることができます。
とにかく他の楽器への展開はクラリネット版にかかっていますので、クラリネット以外の楽器の方もクラリネットのお知り合いに「これ買ってみてよ」とオススメしていただければ幸いです。
ピクール氏はプロのクラリネット奏者になる、しかも最高の奏者になる、という目標があったのですが挫折してしまいました。彼はその一因として「スケール練習を毎日やらなかったから」と考えていて、「俺みたいになるなよ!」という想いでこの「飽きずに毎日楽しく取り組める」スケールブックを作りました。
ぜひ多くの方に活用していただきたいと思います。
多くの皆様からのご注文を楽しみにお待ちしております!