こんにちは!
Golden Hearts Publicationsの梅本です。
11月の話になりますが、広島ウインドオーケストラの定期演奏会に行ってきました。だいたい家の近所でやるのとご招待を頂くので毎回聴かせていただくんですけど。
今では広島ウインドおなじみとなったのですが、指揮者の下野さんが曲間に司会(というかお話)をされます。
これが凄く次の曲への導入として面白くて、色んなバンドで真似したらどうかなあなんて思いました。というのも、曲の解説なんかはパンフレットに書いてあるので読んでね、と思うかもしれませんが、自分の場合、読まないんですよね。全曲の解説を先に読んで内容を覚えて聴くのが無理なので。
あとは知らない曲ほど少ない情報だけで聴きたい、というのもありますけど、曲の細部を覚えているわけでもないので後から解説を読んで「この曲は先に解説読んだほうが良かったな」って思うときもあります。
トータル判断で、よほどヒマを持て余さない限りパンフレットの曲目解説部分は演奏前には読まないです。読んでもよくわかんない解説のときもあるし。
下野さんが(指揮者自身が)次の曲についてパンフレットとは違う「こういう聴き方はいかがでしょうか」というようなお話をされると、必要最小限の情報、しかもパンフレットの解説を読むだけでは楽しめないような情報がインプットされて、演奏をちょうどい具合で楽しむことができます。
なので別にテキトーに話せば良いわけではなくて作品に対する深い理解が必要ですが、パンフレットの解説はそれはそれとして、指揮者から次の曲のポイントなんかを話すのはとても助かるなあという話。(その間に咳も出来るし鼻水もチーンできます)
少なくともシーンとしている中に学生さんとかがスススッと出てきてスポットライトがあたって原稿見ながら「次の曲は、○○です。この曲は・・・」ってパンフレットと同じ曲目解説が紹介されるよりは楽しいし進行もスムーズなのでね。指揮者の司会、オススメです。
この日の定期演奏会はアンコール以外はオーリネリベルプログラムで、それはそれで楽しかったんですが、ネリベルってどうですか?聴きやすいか聴きにくいかどっちかでいったら聴きにくい方に入ると思うんですけど。少なくとも多くの邦人作品に見られるようなわかりやすさみたいなのはないですよね。
まあもちろん曲によって「うわーかっこいいー」っていう聴き方は出来るんですけど(交響的断章とか)、基本的には聴きやすい部類ではないと思うんですよねネリベルサウンド。
でも日本でもネリベルファンは多いし演奏も結構されてるんじゃないかと思います。
他のバンドが演奏したからとか色々理由はあるんでしょうけど。
で、「ネリベル聴けるんだったらこの人も聴けるでしょ」って真っ先に思い浮かんだのがスーユー・ホァンですね。
ネリベルは「ネリベルサウンド」みたいな独特な強烈な個性がありそれがファンの心をくすぐるところもありますが、ネリベルサウンドに抵抗がないのであればおそらくスーユー・ホァンの楽曲も抵抗なく聴けるのではないかと思います。
基本的にはコンテンポラリーなサウンドの人なのですが、メロディアスな部分も混在していて、非常にユニークな作曲家です。
商品ページで各作品フルサイズで聴けるので、ぜひネリベル好きの方はスーユー・ホァンにも注目してみて下さい。(似てるというわけではないです)
https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1630089&sort=n
スーユー・ホァンとはかなり早い段階で契約をしたのですが、彼女の自費出版はPDFだけで、紙に印刷した公式版が手に入るのは世界でGolden Hearts Publicationsだけです。
ネリベルイヤーでこれだけ盛り上がれる器がある日本の吹奏楽界だったらスーユーも大丈夫でしょ、とか思ったのでした。
スーユー・ホァンに関してはいくつか記事やブログがあるので合わせてチェックしてみてください。
スーユー・ホァン氏(黄思瑜:Ssu-Yu Huang)との出会いと取り扱い作品について - 吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ