吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

Golden Hearts Publicationsがこっそり大々的に教えるオススメ「コンテンポラリーとドラマティックの融合、スーユー・ホァン」

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こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

あらためてGolden Hearts Publicationsで契約している個性あふれる作曲家たちについて、「こんなバンドに合うんじゃないかな」という視点で紹介しております。

どんなバンドに演奏いただいても全然構わないどころかウェルカム・トゥ・ザ・ジャングルなんですが、ちょっと絞ってみる感じですね。

前回はディートリヒ・ヴァンアケリェン氏でしたね。


今日は「コンテンポラリーとドラマティックの融合、スーユー・ホァン」。


スーユー・ホァン(黄思瑜:Ssu-Yu Huang)氏は1970年生まれの台湾の作曲家、ピアニスト。

台南女子技術學院(Tainan Woman’s College of Arts and Technology)で電子オルガンとピアノを専攻する傍ら、1987年に作曲の勉強を始めました。

1996年、台北の中国文化大学を卒業。1997年にオーストラリアのメルボルン大学で作曲とピアノを学びました。

2007年からは、アメリカのロード・アイランド大学のジェフリー・ギブズ博士(Dr. Geoffrey Gibbs)に師事し、バーバラ・コルブ(Barbara Kolb)氏からプライベート・レッスンを受けました。

大胆で繊細なジャンルの音楽を幅広くカバーする彼女の作品は、台湾のプロミュージシャンやオーケストラはもちろん、世界の他の地域でも人気があります。

ドイツの指揮者ギュンター・ヘルビヒ(Gunther Herbig)は、現代的で複雑なスタイルのオーケストラ作品を賞賛しています。

彼女の作品の特徴といえば上記にもある「現代的で複雑なスタイル」と、その中に仕組まれた「ドラマティックな展開とメロディー」というところになるかと思います。

一発で誰でも好きになるような明朗明快な作風ではないのですが、外側にあるコンテンポラリーな響きだけで敬遠しているともったいない。内側にある素敵なメロディーや展開を楽しみたい作曲家です。

複雑に入り組んだ糸をほどいていくと美しい宝石が姿を現す、その瞬間がたまらないです。

昔(今でも現役だけど)イギリスのロックバンド「ワイルドハーツ」が日本でも人気になったことがありました。歌いやすいポップなメロディーとザクザクとしたエッジの効いたギターが特徴的なバンドでしたが、ポップな扱いをされるのを嫌ったのか、人気絶頂時に満を持して出したアルバム「エンドレス、ネームレス」はアルバム全体にノイズエフェクトがかけられていて、ただでさえザクザクしたサウンドなのに聴きづらいことこのうえないアルバムだったのですよね。でもメロディーセンスは相変わらず最高で、外側のエフェクトを突き破って内側まで入り込めた人だけが得られる快感がある、そんなアルバムでした。

ホァン氏の作品を聴いているとこのワイルドハーツのアルバムを思い出すんですね。彼女はそうは思っていないだろうし表現したいことも別なのだと思いますけど、僕の中では彼女はとてもパンクなんです。

その辺りも、僕が彼女の作品を好きな理由なのかもしれません。

現代音楽的なサウンドが苦手な人もぜひ「コンテンポラリーの壁」みたいなものを突き破って、内側に潜んでいる彼女のドラマティックでダイナミックな「宝石」を掴んでみて欲しいと思います。


ホァン氏の作品はこちらから。

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1630089&sort=n

ほぼすべての商品ページでフルサイズの試聴とサンプルスコア閲覧が出来ますので、ちょっと見たり聴いたりしてみてくださいね。

 

今日はこの辺で。

ホァン氏の作品はヤフーショッピング(WBP Plus!)でもお買い求め頂けます。

https://store.shopping.yahoo.co.jp/wbpplus/a5b9a1bca5.html