Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログです。

吹奏楽部の活動に関係が深い音楽著作権とGolden Hearts Publicationsの取り組み

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Golden Hearts Publicationsと同じくONSAが運営する、

吹奏楽・管打楽器の情報サイト「Wind Band Press」。


以前、JASRACの方にインタビューを行い、

「音楽著作権について学ぼう~特に吹奏楽部/団に関係が深いと思われる点についてJASRACさんに聞いてみました」

という記事を作成しました。

▼全文はこちら

音楽著作権について学ぼう~特に吹奏楽部/団に関係が深いと思われる点についてJASRACさんに聞いてみました

 

こちらの記事は2017年4月に公開されたものですが、

今でも多くのアクセスがあります。


今回は記事の中から特に楽譜のコピーに関する点を抜き出し、

その問題についてGolden Hearts Publicationsとして

どのように対策をしているかについてご案内したいと思います。

 

■楽譜のコピーに関する部分の抜粋

質問:

学校の部活動で楽譜を使用する場合、吹奏楽部で購入した楽譜(スコアやパート譜)を必要に応じて団員や指導者用にコピーして使用することはできますか?教育目的のコピーは認められるという意見もあると思いますが。

JASRACの回答:

結論から申し上げますと、JASRACに手続きが必要です。

教育機関での「複製」に関しては、以下5つの要件をすべて満たす場合には著作権者の許諾を受けなくても良いとされています。

1. 学校その他の教育機関であること(営利を目的として設置されているものを除く)

2. 教育を担任する教員や教育や授業を受ける児童・生徒がおこなう複製であること

3. 授業の過程での使用を目的としていること

4. 必要と認められる限度内であること

5. その著作物の種類や用途、複製する部数や態様などから考慮して、著作者の利益を不当に害しないこと

ご質問のケースでは、上記の1から4はクリアできている、あるいはクリアできると思いますが、5に該当しないと考えます。

部活動での使用となりますとそれなりに人数もおられるでしょうし、たとえ人数が少ない場合でも繰り返し使用される実態を考慮しますと、結果的に多数のコピーを行うことと変わりなく、

著作権者の利益を害すると考えますので、出版利用の手続きをするよう案内しています。

 

とのことです。

端的に言えば、「複製の手続きをしないでコピーしてはいけませんよ」ということです。

JASRACは裁判所ではないので、

それが「違法である」と言い切ることは業務上出来ないのですが、

上記のような回答になります。


では手続きなしに楽譜のコピーをした場合、どうなるのでしょうか。

インタビューの最後の項目を抜き出してみましょう。

質問:

他人の著作物を無断で利用するとどうなりますか?

JASRACの回答:

他人の著作物を無断で利用することは、著作権法に定める例外を除き、固く禁じられております(著作権侵害)。必ず事前に利用許諾手続きを済ませてください。

著作権者は、著作権侵害者に対し、損害賠償請求、不当利得返還請求、侵害物や侵害に供された機器の廃棄などを請求することができます。話合いで解決に至らない場合は、やむをえず司法に判断を求める場合もあります。

なお、悪質な侵害に対しては、民事上の責任だけでなく、10年以下の懲役もしくは1,000万円以下の罰金など刑事上の罰則が定められています。

 

以上です。


注目していただきたいのはここです。

著作権者は、著作権侵害者に対し、損害賠償請求、不当利得返還請求、侵害物や侵害に供された機器の廃棄などを請求することができます。話合いで解決に至らない場合は、やむをえず司法に判断を求める場合もあります。」

場合によっては民事請求が行われる場合があるということです。

リスクが高いですよね。


出版者によってはプルト増しを認めているところもありますので、

よくよくウェブサイトの注意書きなどを読んでいただきたいのですが、


基本的には購入した楽譜を「原譜」と称して保管し、

コピーして使いまわす、というのはアウトに近い行為ということになります。


ですが「原譜」として保管しないでそのまま使うにせよ、

市販の楽譜はスコアもA4サイズがほとんどです。


吹奏楽の譜面は、編成が小さければまだ良いですが、

作品によっては楽器の数が多いのでA4サイズだとスコアが読みづらいですよね。

これでは使う方も困ってしまいます。コピーせざるを得ないですよね。(複製の手続きはしてくださいね)


■Golden Hearts Publicationsの対策

知っていようが知らず知らずやっていようが、

楽譜のコピーを行うことにはリスクがあるということはお分かりいただけましたでしょうか。


実際の現場では、パート譜のコピー、スコアの拡大コピーなどが行われているそうです。

(もちろんしていないバンドもあるでしょう)

著作権に関する意識は高まってきていると思いますが、

それでもついついやってしまう。


なぜかというと、

・スコアが小さいから

・スコアだけの販売がないから

パート譜だけの販売がないから

ということになります。


Golden Hearts Publicationsでは、

未然に購入者の皆様のリスクを防ぐべく、

・拡大コピーしなくても良いあらかじめ大きいスコア(A3・B4サイズを選べます)

・スコアの単品販売*

パート譜の単品販売

以上に対応しています。**

*指揮者以外の方のために、比較的安価なB5サイズのポケットスコアも用意しています。
印刷されている内容はフルスコアと同じです。

**作曲家によっては対応していない場合があります。
例えばクリスティアーン・ヤンセン氏の場合、氏の指定のサイズと部数しか印刷できません。
パート譜単品販売も出来ません。これは氏の編成へのこだわりなのでご了承下さい。
だいたいの場合、段数が多いスコアは大判になるようです。

**対応しているのは吹奏楽譜とブラスバンド譜のみです。
室内楽譜(アンサンブル譜)はA4スコアで、スコア単品・パート譜単品の販売は商品によって異なります。


以上のような対応をしていますので、

楽譜のコピーをしなくても大丈夫なようになっています。


ちなみに他の出版社の方から伺ったお話ですが、

通常、パート譜のコピーをJASRACに手続きすると、

1枚あたり1,000円くらいかかるらしい、とのことです。


Golden Hearts Publicationsのパート譜

だいたい300円ほどになります。(色上質紙を使っています)

手続きしてコピーをするよりは安いですね。


また「海外の楽曲だから何をしてもいいだろう」ということにはなりません。

それぞれの国にJASRACのような音楽著作権管理団体があります。

JASRACはそういった団体と相互に契約をしており、

各国での利用状況を報告し合う義務があるのだそうです。


ですので音楽著作権について不明な点があれば、

海外の楽曲であっても一度JASRACにお問い合わせをしてみてください。


以上になりますが、Wind Band Pressのインタビュー記事では、

楽譜のコピー以外のことも色々とお話を伺っていますので、

ぜひ一度全文をチェックしてみてくださいね。

▼全文はこちら

音楽著作権について学ぼう~特に吹奏楽部/団に関係が深いと思われる点についてJASRACさんに聞いてみました