吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publicationsのブログ

吹奏楽、室内楽の楽譜出版社Golden Hearts Publications(ゴールデン・ハーツ・パブリケーションズ)のブログです。

作曲家紹介~あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった~「ジンジュン・リー(Jinjun Lee)」

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 こんにちは!Golden Hearts Publicationsの梅本です。

「あなたの好きな作曲家も最初は知らない作曲家だった」と題して、あらためてGolden Hearts Publications取り扱いの作曲家について、簡単にご紹介していくシリーズ。


日本も含め世界はまだまだ広く、個人で色々な作曲家を探すのも大変ですが、Golden Hearts Publicationsを通じて新しい世界が見つかれば幸いです。


今日はシンガポールの作曲家ジンジュン・リー氏(Jinjun Lee)のご紹介です。


他の多くの作曲家と同じく、ファーストコンタクトはWind Band Pressです。

当時はまだ王立北部音楽大学(Royal Northern College of Music)の生徒だった気がしますが、すでに海外では売れ始めていましたし、何より作品が素敵なんですよね。

Wind Band Pressの記事からバイオグラフィーを拾ってみましょう。


■基本的なバイオグラフィー

ジンジュン・リー氏(Jinjun Lee)はシンガポールの作曲家、演奏家(トランペット)。

シンガポールの作曲家協会の一員として、彼の作品はヨハン・デメイ(Johan de Meij)、アルヴィン・アルムガム(Alvin Arumugam)、アドリアン・タン(Adrian Tan)によって指揮され、シンガポール・ウィンド・シンフォニー(Singapore Wind Symphony)、シンガポール経営大学シンフォニア(Singapore Management University Symphonia)、ラッフルズ・ウィンズ(Raffles Winds)によって演奏されています。

最近、彼の作品「What Does the Future Hold?」は2014年ワールド・プロジェクト・作曲コンクール(World Projects Composition Contest)で第1位の賞を受賞し、2015年ロサンゼルス国際音楽祭(Los Angeles International Music Festival)の一環として、リバーサイド・シティ・カレッジ・ウィンド・アンサンブル(Riverside City College Wind Ensemble)がウォルト・ディズニー・コンサートホールで初演しました。

ナショナル・デーの祝賀コンサートの一環として、シンガポール・ウィンド・シンフォニーのために委嘱を受け「Sing!(シング!)」を作曲しました。

彼のトランペット・ソロのショーピース「Variations on Chan Mali Chan(「チャン・マリ・チャン」による変奏曲)」は、2014年にトランペット奏者のジョー・バーグステイラー(Joe Burgstaller)によって初演されています。

「The Straits Times」は、「アーバンの『ヴェニスの謝肉祭』へのローカル・アンサー」と称賛されました。それ以来、シンガポールと中国、アメリカ、ベルギー、ドイツ、スペインなど世界中の多くの国々でユーフォニアム版が演奏され、世界的なユーフォニアム奏者スティーヴン・ミード(Steven Mead)によっても演奏されました。

彼はまた、ディック・リー(Dick Lee)、シュン・ウン(Shun Ng)、ジェレミーモンテイロ(Jeremy Monteiro)などシンガポールの主要音楽家による音楽を含むシンフォニック・バンドのための編曲も行っています。

吹奏楽のための作品のほかに、室内楽作品も積極的に作曲しています。

トロンボーン四重奏のための「Sea Stars(ヒトデ)」は、シンガポール・ローブラス・フェスティバル2015(Singapore Low Brass Festival 2015)の一環として、トロンボーンソサエティ(the Trombone Society)(シンガポール)に演奏されました。

エスプラネード・シアター・オブ・ザ・ベイ(Esplanade - Theatres by the Bay)で発表された一連の公式リサイタル「クール・クラシック」では、トランペット、トロンボーン、ピアノのための「4つのダンス」も演奏されました。

ソロ・ユーフォニアム金管六重奏のための「ユーフォニアム協奏曲(Concertino for Euphonium)」はスティーヴン・ミードの最新アルバム「Dream Times」に収録されました。

彼はまた、シンガポール・ウィンド・シンフォニーが主催するヤング・コンポーザー・チャレンジの指導者としての役割も果たしています。

また、Naval Base Secondary Symphonic Bandの学生のために作曲コースを行い、結果、彼ら学生自身の作品は学校の創立60周年を祝うためにバンドで演奏されるためのものとなりました。

彼は現在王立北部音楽大学(Royal Northern College of Music)の生徒であり、アダム・ゴーブ(Adam Gorb)とポール・パターソン(Paul Patterson)に師事しています。

作曲以外にも、オーケストラ・オブ・ミュージック・メーカーズ(Orchestra of the Music Makers:OMM)、ウィンドスターズ・アンサンブル(Windstars Ensemble)、フィルハーモニック・ウィンズ(Philharmonic Winds)、B5ブラス・クインテット(B5 Brass Quintet)など、多数のグループのトランペット奏者として活躍しており、有名なチェルトナム音楽祭(Cheltenham Festival)にOMMのメンバーとして参加しています。

奨学金を得てYong Siew Toh Conservatoryでシンガポール交響楽団(Singapore Symphony Orchestra)の首席トランペット奏者であるジョン・ダンテ(John Dante)のもとでトランペットを学びました。

 

とまあこんな感じです。

バイオグラフィーにもある曲のいくつかをGolden Hearts Publicationsで取り扱っています。

彼の作品は、彼に聞いたところ、クラリネット以外は基本的に1パート1人で演奏できるとのことなので、スコア+パート譜セットはそのような編成で生産するようにしています。(クラリネットは基本1パート2人にしています)

スコア単品でもパート譜単品でも買えますので、まずは色々な作品を聴いていただければと思います。

リー氏の作品はこちらから。(ブラスバンドも1曲ありますよ!)

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1631136&sort=n

楽曲解説を追加しました:ジェス・ターナー テューバ協奏曲「ヘヴィー・ウェザー」

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ジェス・ラングドンターナー作曲のテューバ協奏曲「ヘヴィー・ウェザー」の楽曲解説の翻訳を商品ページに追記しました。作曲家自身による解説を翻訳したものです。

 

▼商品ページはこちら

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=127577495

 

■楽曲について

 

重い天気は、熱波とスーパーセル(竜巻を引き起こす巨大積乱雲)のような人間に大きなダメージや不快感を引き起こす可能性のある2つの強力な気象学的現象を描写しようとしています。 重い天気は、これらの気象事象のひとつに直接的な影響を受ける可能性があることを単に説明するのではなく、実際の自然なプロセスを示しています。

 

最初の楽章である「熱波」は、田舎の広範囲にわたってゆっくりと建設されている高気圧のシステムを表しています。 高気圧が強化されるにつれて、温かい空気が地面の近くに閉じ込められます。 高気圧システムが停止すると、大量の温かい空気が生成され、地面の温度が急上昇して耐え難いほどになります。

 

熱波は過度に安定した大気の結果ですが、スーパーセルは非常に不安定な大気の産物です。 冷たい乾燥した空気の塊が暖かい湿った空気の塊に衝突すると、スーパーセル雷雨が発生する可能性があります。 通常の雷雨と比較して、スーパーセルははるかに深刻で長寿命です。 雷雲が暗くて高くなるにつれて、上昇気流と呼ばれる上向きに回転する空気の柱が形成されます。 上昇気流は、自然の最も恐ろしい気象イベントである竜巻と同様に、雹の形成を引き起こします。 嵐がますます強くて破壊的になるにつれて、人間はこの世界の多くのことをコントロールすることができますが、天候は把握出来ない状態が続きます。 この作品は、嵐が消散し始めるにつれて終わりを迎えます。穏やかな安定が大気に戻ってきます。

 

今のところは。

 

▼商品ページはこちら

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=127577495

YouTubeチャンネルを整理&参考音源を追加しました

Golden Hearts PublicationsのYouTubeチャンネルを整理しました。

 

まずはGolden Hearts Publications取り扱い(輸入も含む)の作編曲家ごとに再生リストを作りました。YouTubeに動画がある作曲家のみになりますが、BGMがてらに、また選曲用に、ご活用頂ければ幸いです。

 

また、ロブ・ウィッフィン氏の承諾を得て、氏の作品の参考音源をYouTubeに追加しました。

これも再生リストからまとめて聴けますので、是非お聴きください。

 

www.youtube.com

スコアとそれに使用されている用紙「ビオトープ」の使用感について、指揮者の岡田友弘氏からご推薦を頂きました

スコアとそれに使用されている用紙「ビオトープ」の使用感について、指揮者の岡田友弘氏からご推薦を頂きましたのでご紹介させていただきます。

 

今回、Golden Hearts Publications で出版されている楽譜を初めて使用いたしました。

 

最近の吹奏楽のスコアは段数も多く、細かい音符が読みづらいので僕自身も困っておりましたが、フルスコアのサイズがA3サイズとB4サイズを選べることは非常にありがたいことでした。

 

使用する紙にもこだわりがあるようでしたが、大変見やすく、光の反射もあまり邪魔にならなかったです。

 

スコアという紙を通して音楽の情報を得る指揮者としては「見やすいこと」「めくりやすいこと」「書き込みがしやすいこと」がとても大事なのですが、スコアで使用されているビオトープはそれを問題なく快適にできました。

 

見た目の「高級感」も相まって、楽譜を各団体が「財産」として大切に思って購入していただきたいものだと強く感じました。

 

「音楽にこだわりを持つ」ことは実際の演奏だけでなくて、楽譜の使用の仕方などにも当てはまることだと思います。

 

ぜひお手にとってその「こだわり」をその目で、その指で実感してみてください!

 

ビオトープのサンプルはGolden Hearts Publications Online Storeで無料で購入することが出来ます。

ぜひこの機会に手に取ってみて下さい!

www.goldenheartspublications.com

 

【岡田友弘氏 プロフィール】

 1974年秋田県出身。秋田県立本荘高等学校卒業後、中央大学文学部文学科ドイツ文学専攻卒業。その後、桐朋学園大学音楽学部において指揮法を学び、渡欧。キジアーナ音楽院大学院(イタリア)を研鑽の拠点とし、ウィーン国立音楽大学、タングルウッド音楽センター(アメリカ)などのヨーロッパ、アメリカ各地の音楽教育機関や音楽祭、講習会にて研鑚を積む。2001年ブザンソン国際指揮者コンクール入選。指揮法を尾高忠明、高階正光、久志本涼、ジャンルイージ・ジェルメッティの各氏に師事。またクルト・マズーア、ベルナルト・ハイティンクエド・デ・ワールトなどのマスタークラスに参加し、薫陶を受けた。

 これまでに、東京交響楽団、セントラル愛知交響楽団などをはじめ、各地の主要オーケストラと共演するほか、数多くのアマテュア・オーケストラや吹奏楽団の指導にも尽力し、地方都市の音楽文化の高揚と発展にも広く貢献。また、児童のための音楽イヴェントにも積極的に関わり、マスコットキャラクターによって結成された金管合奏団“ズーラシアン・ブラス”の指揮者も務め、同団のCDアルバムを含むレコーディングにも参加。また、「たけしの誰でもピカソ」、「テレビチャンピオン」(ともにテレビ東京)にも出演し、話題となった。

 彼の指揮者としてのレパートリーは古典から現代音楽まで多岐にわたり、ドイツ・オーストリア系の作曲家の管弦楽作品を主軸とし、ロシア音楽、北欧音楽の演奏にも定評がある。また近年では、イギリス音楽やフランス音楽、エストニア音楽などにもフォーカスを当て、研究を深めている。また、各ジャンルのソリストとの共演においても、その温かくユーモア溢れる人柄と音楽性によって多くの信頼を集めている。
 
国際エドゥアルド・トゥビン協会会員。英国レイフ・ヴォーン=ウィリアムズ・ソサエティ会員。

オフィシャルサイト

http://tomohitookada1011.wixsite.com/tomohirookada1974

販売形態の追加を行いました(ロブ・ウィッフィン作品)

ロブ・ウィッフィン氏の吹奏楽作品について、販売形態の追加を行いました。

 

スコア+パート譜のセットについて、

これまでの「最小部数」での販売に加え、

ウィッフィン氏が推奨する部数(人数)での販売を追加しております。

 

推奨部数も比較的少なめになっておりますので、ぜひご覧ください。


▼ロブ・ウィッフィン氏の作品はこちらから

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1683598&sort=n

楽曲解説を追加しました:ジェス・ターナー「復活~2本のソロ・トランペットと吹奏楽のための」

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ジェス・ターナー作曲「復活~2本のソロ・トランペットと吹奏楽のための(Reanimations)」の楽曲解説の翻訳を商品ページに追記しました。作曲家自身による解説を翻訳したものです。

▼商品ページはこちら

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=127577492

■楽曲について

「復活」は、ストラヴィンスキーの偉大なバレエ、ペトルーシュカへの想像上のエピローグと、大きなオーディションの前夜のトランペット・プレイヤーの悪夢の両方です。 ペトルーシュカの終わりには、タイトルのキャラクター、舞台を旅するマリオネットが、別のキャラクター、ムーア人(これもマリオネット)によって殺されます。ペトルーシュカムーア人の間の葛藤は、別のマリオネット、バレリーナに対する嫉妬深い愛によって引き起こされます。 ペトルーシュカムーア人の手で死んだ後、ペトルーシュカの亡霊が突然人々に現れ、バレエは閉幕に近づきます。 「復活」は、ペトルーシュカがまだ事を終わらせていなかったことを想像しています。そのため、(第一場の)謝肉祭の市場に戻り、彼の不当な死に復讐し、バレリーナの心を勝ち取ることができます。「復活」の基盤となる主題は、ほぼすべてのオーケストラ・トランペット・オーディションに現れ、世界中のトランペット・プレイヤーによって嫌になるほど練習されている有名な(悪名高い)バレリーナ・ソロです。

 

「復活」は半意識の霧の中で開き、バレエからのメロディーの断片は短期間だけ再び包含されます。 ペトルーシュカは突然、揺れる動きで再現され、不安定で驚くほど激しく痙攣します。彼の「不死」の脚に慣れた後、ペトルーシュカは落ち着き、過去の人生で彼が倒れた出来事を思いだし始めます。ムーア人の手による彼の死を思いだした時、ペトルーシュカは怒りに舞い、復讐の使命を果たすべく謝肉祭の市場で涙を流します。しかし、彼は突然、愛情の対象であるバレリーナに対面します。彼女はその暴走を止め、バレリーナは本当はムーア人ではなくペトルーシュカを愛していたことが明らかになります。バレリーナの真の愛を通じ、未完成の仕事が終結したときにペトルーシュカがあがないを見出すのです。この時点で、ペトルーシュカは神話的な冥土を通って旋風の旅に乗り込んで、そこで奇妙で恐ろしい獣、恐るべき障害、以前に慣れ親しんだ人物に遭遇します。最後に、ペトルーシュカはの門に到着します・・・ヴァルハラへの門?本当に?

 

おそらくこの時点で、トランペット奏者は、ヴァルハラの門番、ブラームスベートーヴェンの最後のこだま、そしてペトルーシュカの最後の叫び声が彼の頭の中に響き渡って、恐ろしく震えながら、オーディション前夜の悪夢から目覚めるのです。

 

▼商品ページはこちら

https://www.goldenheartspublications.com/?pid=127577492

販売形態の追加・変更を行いました(スーユー・ホァン、ジンジュン・リー吹奏楽作品)

先日の「タキオのソーラン節」に続いて、

スーユー・ホァン氏の吹奏楽作品について、販売形態の追加を行いました。

 

スコア+パート譜のセットについて、

これまでの「最小部数」での販売に加え、

ホァン氏が推奨する編成での販売を追加しております。

ぜひご覧ください。

 

▼スーユー・ホァン氏の作品はこちらから

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1630089&sort=n

 

またジンジュン・リー氏の吹奏楽作品については、

「どの作品も1パート1人で演奏可能、ただしクラリネットは各2~3部」

と伺っておりますので、氏の作品については上記に従い、

スコア+パート譜のセットに含まれる部数の変更を行っております。

こちらも合わせてご覧ください。


▼ジンジュン・リー氏の楽譜はこちら

https://www.goldenheartspublications.com/?mode=grp&gid=1631136&sort=n